コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: モノクロ:コード【コメCOME ON!】 ( No.9 )
- 日時: 2014/01/09 20:01
- 名前: 紗銀 (ID: xyOqXR/L)
「コード:07……?」
「あぁ、大丈夫だ。お前の言いたいことは分かっている」
一体何なのだろう。突然知らない場所まで連れてこられて、挙句の果てにわけ分からないことを。
「まず、ここから説明しようか」
一気に空気が冷え固まった感じ。背筋がゾクッとする。
「ここは政府の極秘機関、モノクロ:コードという場所だ。そうだな……。まず、モノクロ;コードとは何か。それを説明しようか」
——政府の極秘機関?どうして僕がそんな所に。意味が分からない。
僕の思考がグルグルと回る。気づかないうちに、管理人が目の前にいた。
「……っ!」
息を飲むほどの迫力がそこにあった。後ろの強いディスプレイの光により顔はまだハッキリと認識できていないが、後ずさりしたい程の迫力だった。
だが、そんな僕をよそに、管理人は話を続ける。
「モノクロ:コードとは先ほど言ったとおり、政府の極秘機関だ。誰にも口を割るなよ」
そう言われても困る。今も意味が全く分かっていない状態だ。むしろもっと教えて欲しい。
「さて、モノクロ:コードの仕事は主にこれしかない」
そう言って、管理人は一呼吸置く。そして言った。
「自然現象と呼ばれる『怪異』の抹消だ」
——は、怪異?怪異って……、何だ。
「ふむ。その顔はまだよく分かってないのだな。他のコードはこの時点で分かっていたぞ」
「あの」
「何だ」
「怪異って、何でしょうか?」
沈黙が訪れた。僕は何か触れてはいけないことに触れてしまったのだろうか。そんな不安が襲ってくる。
「自然現象」
僕の不安はその言葉でかき消されてしまう。
管理人は僕にでも分かるように、ゆっくりと言葉を選んで話してくれた。もしかしたらこの人はとてもいい人なのかもしれない。
「自然現象とは、我ら人間には見えていない者によって起こる現象。それを行っているのが、今言った怪異という存在だ。怪異は基本善良な者が多いのだがな、たまに自然環境により危害を加える者がいるのだ。我々モノクロ:コードは、その悪と化した怪異を抹消すべく、コードを排出しているのだ」
管理人のおかげで、一応、話の流れだけは分かった。しかし気になる疑問が増えてしまう。