コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

▼ ( No.13 )
日時: 2014/01/11 20:58
名前: 御子柴 ◆InzVIXj7Ds (ID: qNIh9ax1)





 お姫さまは駈け出しました。
 遠くへ。遠くへ。そのまた遠くへ。
 お母さまとケンカをしたお姫さまは、出来る限り遠くへ行きたかったのです。

 お姫さまが辿り着いた場所。そこは深い深い森の奥でした。
 辺りは真っ暗。陽の光なんてありません。

 怖くなったお姫さまは、帰ろうと来た道を辿りました。
 けれども、進んでも進んでも一向に森から出られません。
 怖くなったお姫さまは、とうとうその場にしゃがみ込んでしまいました。

 どうしよう、このまま私はどうなってしまうのだろう。

 そう考えると目から涙が零れ出しました。
 するとその時、茂みがガサガサと揺れました。
 ビックリしたお姫さまはその茂みを見つめました。
 すると、茂みの中から一匹の白いウサギが出てきました。
 ウサギは一言。一緒においで、と言い、手を差し伸べました。
 まさかウサギが喋るなんて思いもしなかったお姫さま。
 涙なんてすっかり止まってしまいました。

 この森からようやく出られる。

 そう思ったお姫さまは、躊躇無くウサギの手を取りました。
 その手を取った瞬間、お姫さまは意識を失いました。


「おかえり、姫」



■ Gear starts to move





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歯車が動き出す。


翻訳機は便利。




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