コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 世界も涙も帰宅部も【期末テスト篇乙】 ( No.108 )
日時: 2015/01/25 12:53
名前: 栗おこわ (ID: aGK9cZ.N)

第五十部 ホモ?部

体育館

「えー、まず、床に、ブルーシートを敷いてほしいので、3,4人で協力してやってください!」
「「「はーーい」」」
みんなが、先生の指示に従って動き始める
「さてと…俺もやるか」
「あ、東野。一緒にやろーぜ?」
と、言ってきたのは近藤
「おお、いーぜー」
「じゃ、あれ、手伝わない?」
と、指差した先には…

女子のグループが運んでいるシート…

「…お前ってやつは」
「まあまあ。ほら、大変そうだし」
「いや、軽々やってるけど」
「やせがまんしてんだよ!ったく、乙女心というモノが分かっとらんなあ」
「あ。あそこ困ってるから、俺行くわ」
「え…待ってよ、東野おおおおお〜」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もうあと少しで終了だ
「でもよー、俺等ももう2年生なんだよな〜」
「え?ああ、そうだな…」
いきなり近藤が言ってきたので、何なのかと…
「せっかくお前とも、みんなとも仲良く慣れたのにな」
「そうだな」
「受験だぜ、受験!」
「そうだな」
「やん…なっちゃうよな」
「…そうだな」
「また、同じクラスになれるといいな」
「…」
「?どうした、黙り込んじまって…」
「なあ、近藤…」

「お前って、ホモ?」

「……」

「え、誰がホモだって?」
と、なぜかあさが
「ちげーーーよっ!」
と、近藤は大否定。余計怪しいわ…
「ねえねえ、誰ホモ?」
「何でそうなる!」
「だって…俺と仲良くなれたのにとか、同じクラスがいいなんて…更に今日、なーんか積極的だし…」
「ねーねー、誰ホモ?」

「「うるっせえ」」
「いやん」

「なに、その反応…」
「いや、ホモがいるらしいから…」

              つづく

Re: 世界も涙も帰宅部も【期末テスト篇乙】 ( No.109 )
日時: 2014/03/21 22:51
名前: 栗おこわ (ID: PtJSydhi)

第五十一部 そうかァ…部

学校からの、帰り道。
今日は、一人での帰宅だ。
街灯はちらほらとしかなく、ちょっと心細い
「やれやれ。今日も学校、終わったかァ……」
両ポケットに手を入れ(←いい子はしちゃだめだよー)、もさもさ歩く。
信号が赤になったので、途中で買った、コーヒー牛乳を飲みながら(←いい子はしちゃだめだよー)、信号を待つ。

(ズココ…。そっかあ、もうクラス替えの時期かァ)
と、コーヒー牛乳を飲みつつ、真っ赤に染まった空を見上げる。
横を見ると、ピンクの可愛らしい花が咲いているのが見えたので、プツン、と切って(だから、いい子は…って俺、どんだけワルなんだよ…)スン…と匂いを嗅ぐ


(…あまったりィ匂いだ……)

(あーあー。せっかく友達いっぱいできたのにな)

(…寂しい…………かも)

俺がそんな事を考えていると、いつの間にか信号は青になったらしく、車がぴったし止まっていた。
俺は「なーに考えてんだよ…一丁前なこと」と、独り言を言って、急いで横断歩道を渡った—

              つづく

Re: 世界も涙も帰宅部も<別れ…?篇開幕> ( No.110 )
日時: 2014/03/22 20:13
名前: 栗おこわ (ID: 152P2t.y)

第五十二部 G部

次の日。その日は祝日で、俺は家でだらだらゲームやら漫画やらを見ていた。
その時……

プルルル、プルルル

「あー…電話だァー……兄ちゃん、出てー」
と、隣の部屋にいるはずの兄貴に頼むが…
「…」
「沈黙かよ…。いるくせに…」

プルルル、プルルル
悠「……(汗」
兄「…」
悠「ねえ…切れちゃうし……」
兄「…」

プルル、プルルル
悠「…ねえ…」
兄「やだ」
悠「やっと言葉発しやがった!」

プルルル…
悠「あー、もー…」


ガチャ

「はい、もしもし東野です…」
いつも俺はなーんか負ける…あれか、お人よしってやつか?
<も、も、もしもし悠馬くんですか?>
「のぁっ!?」
ぐら…っと手の中の受話器がバランスを崩し、落ちそうになったが、2回目はさすがに…と思って、なんとか反対の手で受け止めた。
(っつーか…)

(何でまた、美濃さんがうちに電話を!?)

<も、もしもーーし?>
受話器の中から、可愛げのある声が聞こえてきたので、慌てて受話器を顔の横に当てた
「もしもし、ごめん。悠馬です」
ドキドキしながら応える
<ゆ、悠馬くん、あのね…?>
と、俺の名を呼ぶその声が、なんだか震えている
「…?な、泣いてます?」
俺が(まさかね)と思いながらも聞くと…

<ます…>

「え…」

という、衝撃の「YES」が出てきたのであった…—


「……どうして?」






「い、家に…」








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「え?ゴキブ…」
<だ、だめっ!言ったら、だめっ!>
「え、あ、すみません…」
<もう、ほんっっっっっとに、大っ嫌いなの…>

簡潔に言うと、「家で留守番していたとき、ゴキブリが出た」と、いうワケらしい

「で、どーしてほしいんです?」
<非常に言いにくいのですが…その…Gを>
「G?」
<アイツのことです…>

<た、退治してほしいの……>
「…」

この貴重な祝日のおやつどきを?
ゴキブリ退治の時間にさけと?
ははは、さすがに超絶美少女の頼みでも、誰も聞きやしないって…
聞く人はよっぽどのアホ…
やれやれ、困った人だよ…

アハハハハハハハ…………。。

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<あ、ありがとう!また聞いてくれて…>
「いやいや。。。いいんですよ…」

ああ…お母さん。どうして男ってもんは…

                   つづく

Re: 世界も涙も帰宅部も ( No.111 )
日時: 2014/03/25 19:39
名前: 栗おこわ (ID: gp9wpgoS)

第五十三部 いざ美濃家!部

で、なんと美濃さんの家に直撃するわけとなった俺だが…

「…なんでお前らがいるんだよ……」
「え、東野の…」「兄ちゃんから聞いたー!」
なぜか、月ヶ崎、あさがいる
「なぜ兄貴がお前らの電話番号を…」
「「さあ?」」

まあ、さすがに一人はまずかったけど。

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「…でさあ。誰か、美濃さんち知ってる?」
「俺知ってるー!」
と、あさが元気に言う
「なんで知ってるんだよ…」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「えーっと、確かここ!」
「ここ…かあ」
あさに案内されて来た家は、意外と普通の、クリーム色の家
「よくここで漫画とかだと、「超でけー!」とかいって大騒ぎするんだよな」
と、月ヶ崎
「あはは、確かに言えてる」

とか、笑っていると…

<キ、キャアアァァァァ!!>
「「「!!?」」」

なんとも可愛い、悲鳴が聞こえてきた

「美濃さん…!」「みーちゃあああん!」
と、あさと月ヶ崎がドアに向かって突進する
「あ、ばか…!開いてるわけ…」

ガッチャ!
「開いてんのかよ!」

「「美濃さ・みーちゃあああああああん!」」

このときの二人の声は、俺の家まで聞こえたという…(嘘)

「あ!あさくん、月ヶ崎くん!」
と、美濃さんの声が聞こえたかと思うと、玄関から美濃さんがぴょこっと出てきて
「悠馬くん!」
と言った
「ど、どうも…どうしたんです、さっきの悲鳴…」
「悲鳴?」
俺が聞くと、その後、美濃さんの顔がどんどん赤くなっていき… 最後にはその場で顔を隠してうずくまってしまった
「え、え、え、え!?」
「てめー悠馬、なにした!」「東野!」
「ちげーよ!?」

そんなやりとりをしていると、美濃さんが顔をちょっと上げて


「そ、外まで…聞こえてたのかぁ…恥ずかしい……」
と、顔を赤くして言った

美濃さんの声は小さかったが、ここにいる男子は全員聞いただろう。
そして、こう思ったことであろう…

【かわいい…】と。。。。。

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さて。肝心のご…G退治だ
「で、みーちゃん。どこに彼奴は?」
と、のりのりで、左手にスリッパ・右に殺虫剤(持参)を持つあさ
「さっき悲鳴あげてたのは…Gのせいだったの。だから、2階に…」
と、びくびくしながら言うのは美濃さん
「ところで、美濃さん。貴女のお部屋は?」
月ヶ崎がいつになく真剣な目で伺う
「2階の、階段上がってすぐ…」

キラーン!

二人の目が怪しく光った音の効果音であることは、説明しなくてもいいであろう。

「いくぜツッキー!」「おー!」
ドタドタドタ…

「おいおめーら!荒らすんじゃ…」
って…あ。

美濃さんと二人っきりじゃん…

「ゆ、悠馬くん?」
「は、はい!?」
意識してんの、俺だけ…?
「お礼にと思って、菓子折り用意してたんだけど…3人分もないや。どうしよう…」
と、美濃さんは木製のテーブルの上から金と茶色の箱をおずおずと持ってきた
「い、いや、いいよ!そんなの…」
俺が手を激しく振って否定するが、「そんなわけには」と言って、全く受け入れない
「ほら、まだ退治もしてないし…ね?」
「忘れちゃうかもしれないし!はいっ!みんなで分けてください!」
と、半ば強引に渡した
「あ、ありがとう…」
「お気になさらず♪」

「あ。あいつら…」

ドタドタ


「…こらーーーーーーっ!!なにを…うわあっ!なんてことをおおおおおお!」


と、悠馬のかみなりが堕ちたのは言うまでもない…


                 つづく

Re: 世界も涙も帰宅部も ( No.112 )
日時: 2014/03/26 18:55
名前: 桃コ (ID: gp9wpgoS)

最近来てなかったら、なぜかゴキブリだったので、笑っちゃいました(笑

やっぱり美濃ちゃんかわいい♪

私は、ゴキブリとか平気だったり…

Re: 世界も涙も帰宅部も ( No.113 )
日時: 2014/03/27 13:07
名前: 栗おこわ (ID: gp9wpgoS)

桃コさん

コメ、ありがとうございます♪

うん…ゴキブリね(笑

なんか、宿泊篇、あんまりツッキーとみんなの絡みがなかったので、絡ませたいな〜と思ってこんな感じに…ハハハ(‾ー‾)

コメ、いつもありがとう♪

Re: 世界も涙も帰宅部も ( No.114 )
日時: 2014/03/27 18:58
名前: 栗おこわ (ID: gp9wpgoS)

第五十四部 殺戮部

では…
「殺しますか」「ああ」「殺ろう」
「みんな、殺し屋みたい…」

〜フロア・2階〜
「さて…奴を早いとこ殺っちまおうぜ〜♪」
と、あさ。のりのりだな…
「じゃあ、部屋が4つあるから、分担しよう。希望ある?」

「「俺は美濃さん・みーちゃんの部屋が…」」

「ん?」「む」

「なんだいツッキーくん。君は他の部屋をあたってくれ」
ツッキーくんてナニ…
「朝日くんこそ。俺…僕の方が近いのだし」
僕てナニ…

「くっ…」「フフフ」

「…あのー」
「あ?」「なんだよ」

「他をあたってもらえる?」

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で、結局、美濃さんの部屋にはみんなで後でいく、ということになった(変態度増した…)

各自、殺虫剤は持っているが、やはりいざやるとなると、腰が引ける。
なんてったって、殺虫剤やって、もがく姿が見たくないし、そもそもアイツを見たくない!!

その時

「ぎゃあああああああ!!でででで出たーーーっ!」
あさの悲鳴が!(かわいくねーなー)

「どこだ!?」
俺が駆けつけると、月ヶ崎もその後すぐに来た
「はわわわわ…あの、タンスの、後ろ……」
怖がりすぎだよ…さっきまで「早いとこ殺っちまおう」とか言ってたの誰だよ?逆に殺られるよ…

「ふむ…これ、タンス小さいから押して殺したほうがいいかもね」
月ヶ崎は、虫が平気なようだ。
「え…それって、タンスに跡つかない?」
「さあ…分からないから、やっちゃおう」

プチッ

「ぎゃああああ!?プチって言った!プチってえええ!!」
と、あさがドタドタ足踏んだ
「ううう…月ヶ崎…どうだ…?」
「……うん、おっけ。死んでる。タンスにも…うん、まあ平気」
「「怪しい!」」

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「ほんとーーーっに、ありがとう!!」

「いやあ、そんな大した事してませんよ〜」
「お前はほんとに何もしてないからな。俺もだけど…」
「ううん、来てくれただけでもいいよ!」
美濃さんは、超感謝してくれた
「じゃあ、月ヶ崎くんがやってくれたんだ!ありがとう!」
「え!え、いや〜〜」
と、月ヶ崎はでれでれだ。このクーデレめが!

「じゃあ、俺ら帰りますね」
「わ、もう?…けっこう時間たってるな。。。」
「そう…じゃあね!また来てね!」
「もちろんです!毎日行きます!」
「朝日はいい。俺が行く」
「お前もだよ」

                つづく

Re: 世界も涙も帰宅部も<ゴキブリ退治乙!>【祝参照900】 ( No.115 )
日時: 2014/03/27 21:15
名前: 咲楽月 ◆//UrPiQv9. (ID: bG4Eh4U7)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=8038

こんにちは、咲楽月です。
先日は作詞のご依頼有難う御座いました。
その作詞が完成致しましたのでご連絡に参りました。
URLからスレへ飛べますのでご活用ください。

Re: 超お知らせ ( No.116 )
日時: 2014/03/28 22:38
名前: 栗おこわ (ID: gp9wpgoS)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=8042

え〜、115のとうり、115のURLからとんで、イメージソングを見てみてください♪

ナンバー1.6です!

ありがとうございました、咲楽月さん!


〜大切なお知らせ〜

驚いた事に…なんと…参照数が…

900を超えました〜〜!!☆.。.:*(嬉´Д`嬉).。.:*☆

ありがたいです、ありがたいです…!

ほんとうに、ありがとうございます!!


そこでですね…前からやりたかった、「人気投票」をやりたいと思います!!

票数は、少ないと思うんで…キャラを搾って選択肢を少なくさせていただきました…!あ、「その他」もあるので、「入ってねえぞオラ」という方は、そこにお書きください!

URLからとんで、どうぞ!

どっしどっしご応募ください!

よろしくおねがいします!!

Re: 世界も涙も帰宅部も ( No.117 )
日時: 2014/03/30 23:00
名前: 栗おこわ (ID: gp9wpgoS)

第五十五部 さよなら?部

木曜日の、朝
「みんな、おはよう!」
「っはようございまーす」
と、やる気のない返事を先生に一応返す生徒たち。まあ、俺もだけど
「明日は終業式です!よって今日は…あなた達にサプラ〜イズ☆」
と、先生がいきなりはじけた態度で言った
…と言うか……
「「「「え…えええ!?」」」」
生徒→先生はよくあるが、生徒←先生のサプライズは、聞いたことが…?

「先生らしいというか…」
と、隣の泉水さんが呆れながら言った
「だな…。何してくれるんだろ?」


「今日は〜!なんとーっ!ビンゴ大会をしまーーす♪」
「「「ビンゴオ!?」」」
ビンゴ大会ねえ…。景品、どーせ大したもんじゃ…

「賞品は、なんと!」
と、言って先生は大きな模造紙を黒板にマグネットで貼っていった
「これでーーす!」
バンっと黒板を叩いた…

「す、すっげええ…」

その内容とは

1位 3DS  2位 黒子のバスケ全巻 3位君に届け全巻 4位 人生ゲーム 5位 クオカード1000円分 6位 シャーペン・消しゴム・ノート

7位 図書カード500円分 8位 カラーペン3色


…という、恐ろしく豪華な景品だったのだ…

「う、うそお!先生、お金、平気!?」
と、神埼さん
「大奮発よ!いつもこうだし」
「い、いつも…?」

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「次はー…14!」
「キャア!あったああ」「うお…」「うがああああ」
まあ、一言で言えば、大盛況だ。よかったね、せんせー…

「お、悠馬、あと何個でビン…うおお!?あと一個じゃん!」
「まあ、でも5位だし」
「いやすげえよ!1000円だぞ?」
「そーだよ、悠馬くん!」
「だぞ、東野」
と、美濃さん、月ヶ崎もきた
「私なんて、全然…」
美濃さんが、「はあ…」と肩を落とした
「…美濃さん、俺のと交換しますか?」
「え?」
「おいツッキー!抜けがけすんなよ!」
「いや、おまいら同じようなもんだろ」


で、結局俺は7位だった
「いや、十分でしょ!」

                つづく

〜今度から、ここに作者のコメを書きます〜 ( No.118 )
日時: 2014/04/01 18:37
名前: 栗おこわ (ID: gp9wpgoS)

第五十六部 結べ!部

金曜日。終業式の日である


「あー、いよいよこのクラスともお別れかあ」
と、あさ
「だな…。あっという間だった」
と、月ヶ崎

「俺、まだ実感湧かないんだけど」
「あー、俺も〜」
「もっちゃんと別れたくない〜」
「私もだよ〜」
「美濃さんと別れたくない〜」
「俺もだよ〜」
「うおおおおお」
「美濃さあああん」

…後半、なんかキモかったが、ほぼ全員が寂しがっているようだ

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美濃side

「「悠馬く…」」

「「あ」」

今、悠馬くんに話しかけようとしたら、西野さんも、悠馬くんに話しかけた
「あ、美濃ちゃん!?ご、ごごごめんなさい!どうぞ、どうぞ!」
と、西野さんが大慌てでそう言った
「い、いや、西野さん先でいいよ?」
「う、ううん!美濃ちゃん、どうぞ…!」
なんやかんや言い合っていると

「どうしたんだ?二人とも…」

「「!!」」

って、悠馬くんが私たちのほうを向いて言った

「え、えっとね?西野さんが悠馬くんに何か用だって…」
「ちょ!?美濃ちゃ…」
うわあ…とっさに言っちゃった。うう…ごめんなさい…
「え?何ですか?」
「あ、え、うう…っとぉ……こ、これを!」
と、言って西野さんが差し出したのは、赤と白のチェック柄の袋
「え?あ、ありがと!(何のプレゼントだ…?)」
悠馬くんが笑顔でお礼を言ったのを見て、西野さんは嬉しそうに自分の席にもどって言った

「悠馬くん、何貰ったの?」
と、私が聞くと、悠馬くんはガサガサと袋を開けた

「「クッキー?」」

「何でだろ?」
と、悠馬くんは不思議そうな表情
「お誕生日?」
と、私が聞くと…
「え?」
と、悠馬くんは言って、「…」と黙り込んだ……

「あ、あ、あ、あああああ!!」
「!!?」
いきなり叫んだ悠馬くんは、その後、ダッシュで西野さんの席に言って、何やら言っていた。あと、土下座もしてた。たぶん、お礼
「ふあ〜。西野さんて、いい人だ〜〜」
席に戻って来て、悠馬くんがでへでへと言った。

それ見て、私、なぜか「ムッ」とした。

「悠馬くん、誕生日今日だったんだ」
「うん…。何で知ってんだろ? …あ。自己紹介文に、書いたっけ…」
「どっちにしろ、いい人だな〜」と、悠馬くんは貰ったクッキーを大切そうに鞄にしまった

私は、変な気持ちになったまま、終業式を終えた—
                   
                  つづく

Re: クレープ食べてええええ ( No.119 )
日時: 2014/04/03 14:35
名前: 栗おこわ (ID: gp9wpgoS)

第五十七部 兎に角部

で…でも、とにかく、悠馬くんの誕生日が今日だっていうことは、分かったんだもの!私も、いつもお世話になってるんだから何かプレゼントしなくっちゃ…!
西野さんはクッキーだったみたいだから…私も、手作りの方がいいよね……?
クッキー以外といったら…この料理へたくそな私にできるものは…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

バタンッ!

「お母さん!」
「なあにい、帰ってきてそうそう騒がしい…あ、成績表、どうだったの?」
「そ、そうじゃなくって…」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

悠馬side

バタン

「ただいま〜♪」
「おろ?(←剣心?)悠馬、今日上機嫌だな?」
と、兄貴
「そーだよ。理由は言わねーけどな」
「あ、分かったかも」
「え!?」
いや、バカな…こんなアホに分かるハズがない……

「成績表、よかったんだろ」

「……」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その日の3時くらい

プルルル、プルルル

「あ、電話だ」(←もう普通にでることにしたやつ)

ガチャ

「もしもー…」

<も、も、も、もしもしっ!>

「」






<ゆ、悠馬くん!?>

「っはあ!すいません!なんでしょーかっ!?」

だめだ…このパターン、慣れない……


<今から、…悠馬くんの家に行ってもいいでしょうか?>

「」









<ゆ、悠馬くん!?>

              つづく

Re: ささささ参照1000…ああ。今、フィーバーだ… ( No.120 )
日時: 2014/04/08 18:29
名前: 栗おこわ (ID: 7RTRTcJo)

第五十八部 プレゼント

その後、美濃が悠馬の家に来た—


「みみ美濃さん、なんでしょーか?」
うっわあ…やべえ。家に女の子が来るなんて、久しぶりだ…
「あ、あの、今日、悠馬くん誕生日だって言ってたでしょ?」
「え?あ、うん…」
え?まさか?まさか?いや、まさかね…

「これ…へたくそで申し訳ないんですけども…。誕生日プレゼントです」

「」



「悠馬くん!?」

「っはあ!すいません!嬉しいです!死ぬほど!」
「あははは…そんなに…?」

まさかのまさかきたーーーーーー!

きっと、俺の人生のフィーバーだ…今…

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兄「なになに〜?なにそれーーー」
悠「うるさい!」



〜悠馬の部屋〜

うおおおお…。まじか…?あの美濃さんが、俺に誕プレを…?

がさごそ…

なにかな〜♪


その中身は…!



「スイート…ポテト?」

そう。中身は、スイートポテト×5だった。


うわあ〜♪おいしそおお!

美濃さん、料理もできるんだぁ〜

                 つづく