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Re: 世界も涙も帰宅部も<作者は進撃を見始めた> ( No.162 )
日時: 2014/10/13 00:04
名前: 栗おこわ (ID: 0YtH4wPS)

第90話 役割

次の日。

今日は「役割分担」だ。
シンデレラ役とか、王子役とか。そしてこれらの大事な役は推薦で決められる。

…まあつまり、俺がなることは絶対断固100%ありえないってことである。

はあ。と小さなため息をつき頬杖をつく。


「…では、いきなりいっちゃうよおおおお!!はい、シンデレラ役の推薦ーーーー!!」
まるで涼宮ハOヒのように教卓をバンッと叩き、興奮ぎみに言う音縁さん。

「やれやれ。きっとあいつシンデレラやりたいんだぜ?」
と言うのは新川くん。
「だーれがお前なんかに票入れるかっての。なあ東野くん」
「え。俺?」
「そう、俺」
いきなりのご指名に反応できず申し訳ない新川くん。
「お、俺は、は、入ると思う…よ?び、美人だし」
「ぎこちなくね?」
「なくない!!」
「無理すんなってーー」
某マンガのO尾くんのようにふざける。結構さまになってる

「おーれーはぁ」
そこまで言うと声を潜め、近づくようにちょいちょいと手招きした。

「紺屋さんに入れるケド!」

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「はあーい、じゃあ配った紙にシンデレラに相応しいと思う人の名前を書いてネ! あ、「私」なしね」
「いや、いたら引くって」


…さて誰に入れるか…結構悩みもんだぞこりゃ。

アリーメさんはハーフでシンデレラのイメージにぴったりだし

音縁さんだって大人っぽい顔立ちで似合いそうだし

美濃さんも…絶対似合うし


ああ〜〜なんだってこのクラスには美少女が多いんだぁ…


…あさは絶対に美濃さんだろーな。
あと男子10人ほども。


よし、アリーメさんにしよう。うん。うん!!

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「えー、集計の結果ぁ…」

「アリーメさんに決まりました」


「う…」「え…?」



「うおおおおおおおおおおおおお!!」

「ふえええええええ!?」

「ぴったりだよーアリーメちゃーん!!」
「私票入れたもーん!」

「おお…アリーメさんか…」
「美濃さんじゃないか…」

やばい…まさかアリーメさんになるとは。

あさになんて言えばいいのでしょうか皆さん(苦笑い)


「アリーメさん、そういう事なんだけど…どう?やってくれるかな」

音縁さんが優しく話しかける。
本人はパニック…へ、平気か?


「わ、私がシンデレラ?…い、いいんデスカ??」
「うん。みんながいいって」

うんうんと頷く皆。

そんな大衆を見て「ヒエ〜…」と柄にもない言葉を発したあと、「では…よろしければ」とOKサインを出した。

            つづく

次回、あさからの視線…!逃げ切れ悠馬!!(あながち嘘でもない)