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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 世界も涙も帰宅部も<美少女パワーフルスロットル> ( No.187 )
- 日時: 2015/03/30 17:11
- 名前: 栗おこわ (ID: DM8Mw8p7)
第111話 始動!
「悠馬くん、悠馬くん!大丈夫!?」
「…うん」
いまだ頭がくらくらするが、それはさっきの後遺症と考えれば悪いことではない。っていうか、顔、近い。
「あ、あさくんが起きないんだけど…」
美濃さんが呼吸以外の活動を停止しているあさを揺すりながら言う。
「うん…置いといて」
「分かった!」
承知するがすぐに、あさからパッと手を離した。
俺は元からだが、最近美濃さんがあさの扱いに慣れてきている気がする。率直に言うと扱いが雑。
「さて、時間がない…」
そう呟くと、美濃さんが不思議そうに「何の?」と尋ねた。
少し間が空いて、俺はグッと親指を立て「グッジョブ」の手をして見せた。
美濃さんは、一瞬驚いた顔を浮かべたが、すぐに笑い返した。
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騒がしい教室のまん前、教卓に立つ。
深く、礼をした。
悠馬のその姿に気づき始めた生徒達は、少しずつ静まっていった。
「皆、聞いてください!!」
突然、静寂を破った悠馬の声に、皆が肩を震わせた。
こんな大題的に言うことって何だろう…皆が考えた。そして、悠馬の次の言葉を待った。
「文化祭の…続きをやってくれませんか!?」
「…は?」
つづく
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