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Re: 緋色のムジュン恋愛帳 ( No.13 )
日時: 2014/01/17 17:43
名前: 杏月 (ID: EZ3wiCAd)

休み時間———・・。

辺りを見渡してみると、やはり知り合いが一人はいるのか。ほとんど
の人の、隣には誰かがいる。
それとも、ただ自分が人見知りなだけで、もう友達になったのだろうか。

(どうしよう・・。話しかけたほうがいいのかな!?
 でも、私、面白い事なんて言えないし・・。失礼な事があったらどうしよう・・!)

チラッと女子グループのほうを見たが、やはり不安が広がる。
誰かが話しかけるのを待つしかないだろうか。

(え、でも。もしかしたら一人が好きな人って思われるかも・・!)

どんどんネガティブな考えになっていき、頭が爆発しそうだった。
そんな事をしていると、私はある一人の女子に気づく。

(あの子も一人だ・・)

その少女も私と同じく、一人で自分の席に座っている。
後ろ姿しか見えないが、フワッとした髪で優しそうな雰囲気がある。

(よく見えないけど・・何か描いてる・・・?)

立っている男子や女子がいて、よく見えないが少女は一本のシャーペン
を持って何かをしている。

(絵描いてるのかな? 絵だったら、気が合って友達になれそう・・)

そんな事を思って、少女の後ろ姿を見つめる。その私の姿を誰かが
見ている事には誰も気づかない———・・。