PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 緋色のムジュン恋愛帳【参照500感謝!】 ( No.51 )
- 日時: 2014/03/30 13:16
- 名前: 杏月 (ID: O7xH2wYh)
「・・・嘘をついてる顔だぞ」
そう言ったのは勿論、楓君だ。・・・バレてるという事でしょうね、その言葉は。
『顔』という事は、美弥乃ちゃんだろうか。見ていると、バレても仕方がない・・・、面白い顔で笑えてきそうだった。
「美弥乃、お前は嘘をつくと瞳が黒くなるんだよ。自分で気づいてないだろうけど」
「・・・え、ホント!?」
美弥乃ちゃんは本当に気づいてなかったらしく、顔は真っ赤にしたまま、鏡で自分の瞳をチェックする。
確認してみると、確かに今まで茶色がかかっていたのが黒くなっている。・・・動揺しまくりだったんだね。
「・・・楓。少しは察してあげようよ」
「は? 何を?」
沙空君はハ〜、と溜息をし苦笑する。・・やはり、彼も嘘をついているのはバレバレだったって事か。
一方美弥乃ちゃんは、知らなかったという絶望感と、恥ずかしいという気持ちで、更に顔が面白くなって・・。
「じゃ、じゃあ! 私はこれで!
凛羽ちゃん。続きはまた明日ね!!」
「う、うん・・・」
美弥乃ちゃんは、これ以上は色々とヤバいのか二人から逃げていった。
しかし・・・、私をおいていかないでほしい。沙空君はともかく、楓君がいるんだもんな〜・・。
「何かあったみたいだね。美弥乃ちゃん、面白い顔してたし」
「あ、アハハ・・・」
確かに面白い顔をしていたが、今の空気で「そうですね」と賛同できる訳がない。
「凛羽ちゃんも面白い顔してたよ」
「え、本当ですか!?」
沙空君は笑いながら教えてくれた。・・・私も嘘をつく時は、面白い顔をしているのだろうか。全然気付かなかった・・。
PR