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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 緋色のムジュン恋愛帳【美弥乃ボイス公開!】 ( No.62 )
- 日時: 2014/04/22 16:52
- 名前: 杏月 (ID: ieojggCq)
「ほー。行き成り告白されたのか」
「うん。・・・ていうか、何でそんなに楽しんでるの?」
夜、あの出来事を望架姉に話した。沙空君には悪いと思うが・・こういうのは初めてなので、頼れる人に相談している。
あの後、私は「沙空君凄いね、演技力半端ないよ!」と言い、帰って・・・いや逃げたの方が合ってるかな。
後ろを振り向く余裕がなかったので、その時沙空君がどんな表情していたのだろうか。何か、とてもいけない事をしてしまった気がする。
「・・・まぁ、でも。本当に冗談かもしれないしね」
「それはないと思うけどなー。その沙空君がどんな子かは知らないけど・・・、半分本気だと思うよ?」
半分・・・。じゃあ、あとの半分はやはり冗談なのだろうか。そう考えると、何故かガッカリしてしまう。
そんな私を見て望架姉は、ははーんと言葉にしてニヤける。
「凛羽、もしかして沙空君の事好きなんだー?」
「・・・・へっ!?」
望架姉まで行き成り何を言い出すのだろうか。私が沙空君の事が好き?一度も考えた事ないけど——。
(・・・そういえば)
今まで美弥乃ちゃんと沙空君が一緒にいると、心の奥がチクッて痛くなったり・・・。彼から話しかけてきたり一緒にいる時は、誰よりも嬉しくなる。
一回望架姉から、別に聞きたくはなかったけど聞かされた『恋の気持ち』に似てる・・・。
「・・・私、恋してるのかな?」
「おー。聞いちゃったよ、聞いちゃったよ! 凛羽の口から恋って!」
「そんなに驚く事・・・?」
まだよく分からないけど、これが本当に『恋』なのなら今両思い——?
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