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Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.40 )
日時: 2014/01/31 00:17
名前: いろはうた (ID: 6Bgu9cRk)

*数分後。

撫子は体育館のバスケットゴールの上に座り込んで、肩で息をしていた。

闇は、今はハヤブサに姿を変えて、絶えず撫子に襲い掛かって来ていた。

容赦のない攻撃にかなりの言霊を用いて対抗したため、霊力が残り少ない。

今は、意識を保っているだけで精いっぱいだ。

ハヤブサは、体育館の天井のあたりを先ほどからくるくると旋回している。

撫子のすきをうかがっているのだろう。

先ほど、教室内で、何度も闇を攻撃してみたが、まるで手ごたえがない。

霊力による攻撃じゃなくて、ためしに黒板消しを投げてみたがすり抜けられてしまった。

物理的攻撃も効かないらしい。

…絶望的だ。

どうしよう。

このままでは、誰も守れない。

冷や汗がにじんで、背中を濡らす。

ふっと、ハヤブサがこちらを見た気がした。

刀を握りなおす。

……来る。

でも、どうすればいい。

どうすれば、いいのだろう。

なにも考えが浮かばない。

そして、撫子は、ハヤブサが急降下してくるのを見た。


……来る…!