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Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.52 )
日時: 2014/02/06 22:57
名前: いろはうた (ID: 6Bgu9cRk)

*(ちゃんと説明しなきゃ…)

撫子にはその義務がある。

四条君を巻き込んでしまったのだ。

事実を話さなければならない。

たとえ彼に奇異の目で見られ、忌み嫌われようとも。


「あのね、四条く…」

「…なあ」


四条君は突然こちらに近づいてくると、撫子の前に腰をおろした。


「その、『四条君』っていうの、やめない?

 なんか、しっくりこない」

「は、はあ…」

「下の名前で呼んでよ」

「…は、はい!?」


その響きがあまりに平坦だったので、撫子は危うくうなずきかけた。


「おれも下の名前で呼ぶから」


(い、いやいやいやっ!!

 そういう問題じゃなくて…!!)


なんでこんなこと、さらっと言えるのだろう。

とにかく、話の流れがおかしい。

…おかしすぎる。


「なあ、呼べよ。

 別にいいだろ減るもんでもないし」


混乱している頭では、うまく考えられない。

(え、えと…四条君の下の名前…って…えっと…)


「わ、わかめ…君…??」

「…………………………」


沈黙が落ちた。

…人がせっかく勇気を振り絞って呼んでみたというのに、なんなのだこの反応は。