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Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.127 )
日時: 2014/03/08 08:23
名前: いろはうた (ID: DYDcOtQz)

*案内されたのは、別の家。

どうやら先ほどの家には、この若者は一人で暮らしているようだ。

わらぶきの屋根に土壁や木材がむきだしになった家をみて、

ここが現代日本ではないのだと強く感じる。

また、ただのコンクリートのビル見られる日はちゃんと来るのだろうか。


「おまえとあの男を引き離したのには理由がある」


撫子の前に立つ若者が、突然そう言った。


「おまえとあの男が協力して、

 おれたちのことを殺そうとしたりするかもしれないってことで、引き離した。

 念のため。

 で、言霊をおまえに使われても、おれなら多少術を使って応戦できるし、

 なにより純粋な力はおれの方が強い。

 おまえに殺されそうになっても、おれなら返り討ちにできる。

 だから、おまえの面倒はおれが見ることになった」


そう言われた撫子はまばたきを繰り返した。

撫子に言わなくてもいい、どうして彼が撫子の面倒を見ているかの理由を言ってくれた。

でも、そこまで言ってくれたということは、少しだけなら信用する、と

無言で言ってくれたようなものだ。

撫子は微笑んだ。

ただ純粋にうれしかった。