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Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.229 )
日時: 2014/04/13 21:25
名前: いろはうた (ID: DYDcOtQz)

*…慧の家に着いた瞬間、慧は問答無用で撫子を風呂に押し込んだ。

半泣きで撫子の安否を確認しようとした茜を振り切ってだ。

それに納得がいかないらしく、茜は慧に風呂場の外で猛然と抗議していた。


「ケチ!

 慧お兄ちゃんのどケチ!!」

「うっせ」


2人とも声がよく通るので、扉越しでも会話の内容がよく聞こえる。

撫子は、湯船に使ったまま、そっと耳をすませてみた。


「いーじゃん少し撫子と話しても!!」

「だから、あいつは無事だって言ってんだろうが」

「なにが、だから、よ!!

 私が、撫子が集合場所に帰ってこない〜!、って言ったら、長老様との話し合いほって捨てて、

 血相変えて、撫子を探しにいったくせに!!」

「なっ!?

 おまっ!?」

「長老様、慧もようやく女の尻を追い回すようになったか…、って涙ぐんでたよ!!」

「なんかちがーーーうっ!!!!」

「で、撫子とどこまでいったの?

 口づけぐらいはした?」

「どこもいってねーし、なんもしてねーっ!!!!」

「……」

「おれを、虫けら見るような目で見んなっ!!!

 ったく…。

 ほら。

 …さっさとこれ持って帰って、薬作ってやれ」

「え!?

 慧お兄ちゃん、この薬草、どこでみつけたの!?

 私が撫子に探してきてね、って言った薬草だよこれ!!」

「帰る途中。

 これを煎じて飲ませりゃ、あの男もいい加減、起きんだろ」

「ありがとう!!

 慧おにいちゃんもたまには役にたつんだね!!」

「……”たまには”が余計だ」

「とにかく、薬作ってくる!!

 なでしこぉーーーーーーっ!!!

 お兄ちゃんに裸とか見られたら、遠慮なく半殺しにしていいからねーーーっ!!」

「さっさと帰れ——————っっ!!!!!!」





それからしばらく騒音が聞こえたが、やがてあたりは静かになった。