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Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.241 )
日時: 2014/04/19 23:36
名前: いろはうた (ID: DYDcOtQz)

*朝起きたら、青い光の玉が、撫子のふとんの上を浮いていた。




当然のごとく、そこには本人の姿はない。

慧が起きるよりも早く撫子は目覚めたらしい。

しげしげと青い球体を眺める。

この感じからすると、霊力の塊だ。

おそらく撫子の言霊によって生成されたものだ。

言霊は物も形成できるのか…と感心していると、突然青い球体が輝きだした。


『慧』


撫子の声で名を呼ばれ、思わずびくっとした。

辺りを見渡しても本人の姿はない。

そういえば撫子はどこに行ったのだろう。


『私、まだ、村の皆さんに挨拶もなにもしてないから、少し出かけてきます』


「………」


『なるべく早めに戻ってくるようにするから、探さないでね。

 私、大丈夫だから』


「……………………………………………」


声はそこでとだえ、青い球体は霧散した。

しばらく声も出なかった。

数秒の間その場に立ち尽くしていたが、考えるよりも先に体が玄関にかけた。




「あんの、うつけええええええええええええええ!!!!!!」




慧は朝日に向かって吠えた。