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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 似たもの同士は恋をする。~秘密と恋の行方~ ( No.17 )
- 日時: 2014/02/27 18:08
- 名前: ひかり (ID: g7gck1Ss)
第三章 2,「会えないリユウ。」
嘘、であってほしい。
なんで。
神様、お願い、秋翔を助けて。
何でもするから。
今見ているもの、全部夢だと言って。
伊集院病院は、星南陵高校の近くにある、大病院だ。
学校から走って15分程度。
しかし、小柄で体力の無い真由なら、走っても30分かかる。
下駄箱に上靴を入れ、運動靴に履き替える。
校庭を走り抜け、急いで門を出ようとしたそのとき。
一台の青い車が門の前に停車した。
窓が開き、見覚えのある顔がこういった。
「乗って。生徒一人じゃ危険だ。」
野島先生だった。
急いでドアを開け、シートに乗り込み、シートベルトを絞める。
「ありがとう、ございます…………」
「いえいえ。僕もまだ見舞いに行けてなくてね。」
車が停まった。
急いで病院に駆け込む。
受付で看護婦さんに先生が病室を聞く。
「野宮 秋翔の部屋はどこですか」
「野宮 秋翔さんですね。少しお待ちください。」
看護婦さんがパソコンをいじる。
たぶん、病室の管理は、パソコンでしているのだろう。
そして、奥の部屋に入っていった。
しばらくして、看護婦さんが戻ってきた。
…………暗い顔。
まさか……………
「すいません、今日は帰っていただいてもよろしいでしょうか?」
「………え?」
「今日は、誰にも会いたくないと本人が仰っていまして…………」
……………これを聞いて、真由の頭には、一つの言葉が浮かんだ。
………………面会謝絶。
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