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- Re: 似たもの同士は恋をする。~秘密と恋の行方~ ( No.23 )
- 日時: 2014/05/18 00:10
- 名前: ひかり (ID: EISW2Oxw)
第三章 6,「嘘つきオオカミ。」
********一ヶ月後*************************************************
秋翔は、まだ、右目に眼帯をつけていた。
………"全治三週間"秋翔は確かにそう言った。
なのに、なぜ…………?
真由の疑問は膨れるばかり。
でも、恐くて聞けなかった。
帰り道。
秋翔と真由は並んで帰る。
今の時間帯、人通りはなく、静かだ。
………聞くチャンスは、今しかない。
「…………ねぇ、秋翔。」
「…ん?」
「………なん…で、まだ眼帯を………つけてるの?」
沈黙がはしる。
秋翔がゆっくり、口を開く。
「……ちょっと、長引いてさ…。」
「嘘。声が震えてるもん。」
秋翔が傷付いたような顔になる。
「……私、秋翔の彼女だよ?力にはなれないかもしれないけど、何かあったなら、教えてほしい………」
秋翔は口をつぐんだまま動かさない。
「ねぇ、聞いてる?」
「…………明日、話すよ。全部。」
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