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Re: 似たもの同士は恋をする。~秘密と恋の行方~ ( No.24 )
日時: 2014/05/22 00:09
名前: ひかり (ID: EISW2Oxw)

第三章 7,「半分このクルシミ。」

次の日。
昼休みの屋上に真由と秋翔はいた。





         「失明したんだってさ。」


秋翔が言った。
「…………ぇ」
真由が目を見開く。
「もう、回復しないって。左目は見えてるぶん、ラッキーだったのかもな。」
秋翔は吹っ切れたように言った。
「…………そんな……」
「大丈夫だって! 見えないのは右目だけだし。」
「………嘘だ…………」
「嘘じゃない。」
「…………なんで、秋翔が……………」
「しょうがない。俺の不注意が元だ。自分のせいだから、気にすん な。」



「………ほんとは、悔しいんでしょう? 目が見えなくなって。悲しいんでしょう?」




「……………もう、いいんだ。」
「心の中では、思ってるんでしょう?」
「……………諦めたんだ。」


「………秋翔、泣いてる。」
ポタリ、と左目から、滴がこぼれた。



真由は秋翔の腰に手をまわして、抱きついた。








             「私が、いるから。」