コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 似たもの同士は恋をする。~秘密と恋の行方~ ( No.7 )
日時: 2014/01/25 00:20
名前: ひかり (ID: g7gck1Ss)

第二章 1,「二人のカンケイ。」


手がかり5  真由は、中学生時代に1年3ヶ月しか登校していなかったらしい。


今日は秋翔の停学が明け、登校してくる日。
嬉しい気持ちもあるが、この一週間の出来事が夢だったのではないか、と不安になる真由。
その直後、1年2組のドアが開く。
(………秋翔!)
少しだけ、真由の頬が赤く染まったのは気のせいか。
皆、喧嘩で停学した秋翔を恐がって避ける。
秋翔の席は、窓際の一番後ろの席だ。
ちなみに言うと、真由の後ろの席だ。
そちらの方向に秋翔は向かう。
しかし、秋翔は、真由の前で足を止めた。
「真由、はよ。」
「!? おはようっ!」
まさか、挨拶されるとは思っていなかったのか、少し慌てる真由。
真由と挨拶を交わす秋翔を見て、周りの生徒がざわつく。
端から見れば、優等生と不良だ。
「真由、ノート写させて。」
「!? いいよっ!」
更にテンパる真由。
「えっと………何の教科?」
「一応、科学と地理いい?」
「わかった、いいよ。」
鞄からノートを取りだし、秋翔に渡す。
「サンキュ。」
不覚ながらに秋翔の微笑みにどきっとしてしまう真由。
秋翔が受け取り、鞄にしまう。
「別にっ!」
思わず意地を張ってしまう真由。
もう少し可愛く言えば良かった………などと後悔しても、もう遅い。
たくさんの"ハジメテ"の気持ちを経験した真由は、どんな恋に挑むのでしょう?