コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 面倒くさがり上等です。 ( No.33 )
日時: 2014/07/11 21:51
名前: 雨 (ID: 5YqwrR3X)

*6*

 クラスで集めたノートを持って資料室へ向かう。
 あのクラスだから当然というか、ノートは半分も集まっていない。あたしも出していないから、人の事は言えないけど。
 ついでに言えば、話しかけてきた人以外は名前も覚えていない。つまり半分以下。
 手伝うと言った闇駆は置いてきた。
 教室で一人悲しく、プリントをホチキスで留めていく作業をやってもらっている。
「失礼します」
 資料室の扉を開ける。
「うゎあ〜。皆、お客さーんだよー。準備準備ー」
 間のびした声があたしを迎えた。
 ……教室間違えたか。
 きびすを返そうとすると、視界の端を、どぎつい赤が横切った。
「我ら正義の戦隊部!」
 ……またイタいのが来た。
「リーダー、真紅のリュウ!」
「副リーダー、群青のミカー」
「隊員、深緑のシン!」
「上に同じ、黄緑のラン!」
 緑二つですが。
「四人合わせてーー」
 四人で両手を上下左右にやり、あまりカッコいいとはいえないポーズをとる。
「カラフルレンジャー4!」
 ださい。
 しらけていると、赤のマントを着たリーダーとやらが近づいてきて、キザったらしく笑みを浮かべた。
「あらためて、俺がリーダーのリュウ。猟奇的殺人願望を持ち、どこか影のある正義の真紅だ」
 それ日曜日の朝八時に出てたら、親からの苦情が殺到する。
「あたしはー、副リーダーのミカ〜。哀愁漂う群青でーす。よろー」
 ひらひらとやる気なさげに手を振る。黒髪はところどころはねていて、青いマントをつけている。
「僕はただの平隊員、シンだよ。ほのぼの和みな深緑なんだ」
 和んでいいのか。
 黒髪でメガネをかけた、優しげで真面目そうな人だ。どうしてこんな事をやっているのか不思議。
「わたしもただの隊員、ランよ。蛍光黄緑」
 テスト対策用の隊員か、この人。
 茶髪をポニーテールにしている。きつい目つきをした綺麗な人だ。
 赤、青、緑、黄緑ーー。原色の濃い色のマントがひらひらしていて、頭が痛くなりそう。
 というか、ノートが重い。一回置こう。
 そう思い床に置いた時、内心しまったと顔をしかめた。重いならさっさと逃げればいいのに、なんで置いたんだ。
「君、隊員にならないか?」
 ほら、面倒くさい。

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 はい、新しい話に入ってしまいました。
 参照企画の残りの教科、理・数・英はまた次の機会と言う事でお願いします。(やっていたらますます本編の方が進まないので……。
 そしてすみません。5話の方も、少し保留ということにします。
 
 読んでくださっている方々、ありがとうございます。
 色々とこちらの都合で保留ですが、これからもよろしくしてやってください<(_ _)>