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Re: 面倒くさがり上等です。 ( No.44 )
日時: 2014/08/04 19:52
名前: 雨 (ID: 5YqwrR3X)

*放課後、本屋にての1コマ*

 放課後、光、白鳥さん、あたしは本屋に寄り道をしていた。
「わ、見てくださいお二人とも! BLモノのラノベの最新刊です〜っ」
 心底幸せそうな顔で本を見つめる白鳥さんは、なかなか絵になる。速攻で買う事を決めたらしい。ふわふわの髪を揺らして、頬をピンクに染めてレジへとかけて行った。
「あたしもマンガのとこ見て来よっと」
 光も消えた。
 あたしは置いてけぼりか。
 仕方ない、二人を待ってようとその辺のイスに腰掛ける。
 と、ちょうどチャラい大学生ぐらいの二人の男が、白鳥さんに寄っていくのが見えた。わずかに眉をひそめる。とりあえず成り行きを見ていればいいだろう。
 話しかけられた白鳥さんは、まず知らない男二人に目を丸くした。それから困惑したように首をかしげたが、本の話題をふられたらしい。
「興味がおありなんですか? あ、もしかして……。いえ、いいんです。やっぱり周りには隠しておきたい事でしょうし。壁があるのがまた萌え……、燃えますよね。金髪のあなたが攻めで……。ううん、受けでもいけちゃいます。男同士でも、好きっていう気持ちは止められないものですよね。大丈夫です!」
 大丈夫じゃないです。
 喋りかけた男達が、どん引いてます。全っ然大丈夫じゃないです。
 ほら逃げた。
「……? 照れてしまったのでしょうか。うふふ」
 結構ヤバい所まで来ているのを自覚してほしい。
 うふふじゃないだろう、白鳥さん。