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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 面倒くさがり上等です。 ( No.48 )
- 日時: 2014/08/16 13:05
- 名前: 雨 (ID: 5YqwrR3X)
*7*
ほんとに面倒くさい。
どうしてこんなに天気のいい土曜日、学校にいなくちゃいけないんだ。しかも闇駆と二人で。しかも無言。
昨日の放課後、溜まりに溜まっていたらしい学級委員の仕事を突然押し付けられたのだ。またしても橋見の連絡ミス。
「お、俺は掲示物を貼っているぞ、術解師」
「ん」
いいかげんその設定も止めてくれ。あたしは術解師なんて物騒な職業に就いた覚えはない。
無言でもくもくと作業を続ける。
あたしはサイズの合わない机とイスの取り替え作業。端にあるこの一の一のクラスから、同じ階の端の教室まで、机とイスを持って行き、合うサイズのものと取り替える。こんなの自分でやれば済む話なのに。
「じ、術解師」
「……なに」
聞き返すと、闇駆はどもりながらも
「重いだろうから俺が持って行ってやろう。幻影の黒狼にかかれば、こんな軽いもの一瞬で終わる。十個積んでも余裕だぜ……」
どれだけ自分を過大評価してるんでしょうか。
「じゃあお前は掲示物を貼ってくれ。…………クライムに襲われないようにくれぐれも用心しろよ」
もう分かったから早く終わらせよう?
……とはいいつつ、一応気を使ってくれたんだということは分かる。面倒くさいけど。
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