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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: Magic World ( No.2 )
- 日時: 2014/02/17 13:23
- 名前: 錦歌赤兎 (ID: GlabL33E)
「那奈!おきなさーい!」
木の温かみがある家の一階から大きな声が聞こえてきた
しかし、二階で人が動く気配はない
「はぁ…まったく…」
そうため息をつくと、近くにいた物に那奈を起こすように伝えた
「お嬢様、起きてください」
と、言いながら鈴のなるような凛とした声の物は、二階にいる那奈を揺さぶっていた
那奈は震度6でも起きない、という記録を持っている
揺さぶっただけでは起きるはずがない
物は諦めて最終手段に出た
那奈の耳元でボソッとつぶやく
「お嬢様、7時10分ですよ…遅刻しちゃいますよ…」
ガバッ!!
那奈はトーストをほおばりながら、さっき起こしにきたメイドロボット、通称メイロボに怒られていた
「お嬢様、中学1年にもなってまだ起こされているとは…はっずかし〜…ですよ!まったく!この前だって…」
クドクド言っているメイロボを無視しながら、那奈はトーストを食べ終わり、歯磨きの段階にうつっていた
ラストスパート!
歯磨き、着替え、昨日やらなかった宿題、今日の準備、もろもろ…を16分でやり遂げた那奈は、メイロボを送り込んだお母さんを口説いていた
「ねぇ、お母さん、お願い!飛び履貸して!お願い〜」
お母さんは、両手を合わせて頼み込む娘を見て呆れたようにため息をつくと、いいわよ。と言った
やった〜!と喜んでいる娘に「上のは何ですか!昨日の宿題、今日の準備、とか!昨日、何してたんですか!!」とメイロボがツッコミを入れている。お母さんはこの光景を幸せだと思った
「いってきまーす!」
那奈は元気良く飛び出した
あとあと後悔する事などしるよしもなく…
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