PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 甘美な果実〜微かな吐息〜【短編集】 ( No.74 )
- 日時: 2014/09/12 21:16
- 名前: 朔良 ◆oqxZavNTdI (ID: 2IhC5/Vi)
「ひとりぼっち」
貴方のことが好きすぎて、いつも私は嫉妬してばかりなのです。
貴方のことが好きなんです。
その優しい笑顔を私に向けてくれる度に胸が痛くなります。
だって、その笑顔は私だけに向けてくれているものでないのでしょう?
席替えの時、貴方と近くの席になれるようにバカみたいに祈りました。ですが、結局私と貴方の席は離れてしまいました。
これが運命ってやつなのでしょうか、と諦めようかと思いました。
しかし、その日の夜のメールに書かれていた
『席離れて残念だな』
というメールを保護してしまい、バカだなあと感じます。
貴方の好きな人はきっとあの子なのでしょう。
一層優しい笑顔を向けているのですから。
貴方があの子と話すときに一番苦しいのは勝手に泣きたくなって勝手に苦しくなる自分がいることです。
もっと早く貴方と出逢っていたかったです。
そうしたら、その声もその腕もその唇も、貴方のすべてもあの子のものではなく、私のものだったかもしれないのに。
こんなことを心で唄っても何の意味もありませんが。
ええ、分かっています。
ひとりぼっちの寂しい女の独り言です。
**********
暗くてすみません……
こういう気持ちって誰しもあるんじゃないかなあ
テーマ「片想い」
PR