コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 飛鳥予知夢 ( No.28 )
日時: 2014/12/19 19:25
名前: 刹那 (元 memory) (ID: sp6Br4Ue)

16、ありえない現実



美濃。
小さな小屋の中で足を組んで座っている男が、一人。
手からは、炎が出たり、消えたりしている。
彼の名は、美里利琳(みさとり りん)。丹後(京都)へ旅し、今は美濃(岐阜)へ帰ったばかりである。

「最近は意味わかんねえことばっかりだ!」
投げやり気味に、琳は床に寝転がった。
しかし、彼が口にしたことは無実ではない。
出身地の美濃では変な男女につきまとわれ、二度も会うことになった。
さらに、からだからは炎が出てくる。最初は操るのは難しかったが、現在では自由自在に操れる。

琳は盛大にため息をついた。
「俺って暇人だよなぁ」
何となく声を出した、そのとき。

コンコン……

小屋の扉を叩く音がした。
「誰だ?……戸を開けろ」
琳が腰の刀に手をかける。
その目は鋭く、相手を警戒していることがわかる。
しかし、ゆっくりと戸が開いて中に入ってきたのは自分よりもかなり背が低い少女であった。

華奢で美しい着物をまとった少女の姿を見て、琳は安心したようだ。刀に伸ばしていた手を引っ込める。
少女の方も、琳が悪者とは思っていないらしく、固かった表情が少し緩む。

そして、琳がなにか言おうとした瞬間、少女が先に口を開いた。
「あの……。不思議な人、知りませんか?」
「不思議な人ぉ?」
いきなりの質問に、琳は戸惑う。
「ご、ごめんんなさい!名前も知らないような者にこんなことを聞かれて意味わかりませんよね!私、冬生といいます。これでも、人探しの旅をしているものです」

少女_____冬生ふゆきを前に、琳はちょっとした恐怖を覚えた。
この華奢な体で、どのように旅をしたのか。
どうやって森深くにあるこの小屋を見つけたのか。

「アンタが探してんのって…………もしかして、炎とか自由自在に操れる奴?」
しまった。
そう思ったときにはもう遅かった。
教えてはいけない気はしていたが、言ってしまった。
琳は冬生の表情をうかがう。

その顔は黒い笑顔に包まれていた。
刹那、冬生が琳の胸ぐらをつかむ。
「は、離しやがれっ!! 」
琳は必死に抵抗するが、冬生は力を込めるばかりだ。

「そう!私が探していたのはあなたのような特別な力を持った人……!ねぇ、持ってるんでしょ?神になれる勾玉を……!! 」
「なんだよ、コイツっ……!このっ!! 」
冬生の腹を思いきり蹴飛ばし、琳は体の自由を取り戻す。
まるで化け物だ。
琳は蹴飛ばされて倒れ、起き上がる冬生を見てそう思った。


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次の話も美里利 琳の目線で話を進めていきます!!

Re: 飛鳥予知夢 ( No.29 )
日時: 2015/01/08 16:20
名前: 刹那 (元 memory) (ID: sp6Br4Ue)

「さぁ……!あなたの持っている勾玉を出して!ねえ!! どこにあるの……!?」
「教えてたまるかっ!この盗人女が!! 」
「じゃあ、あなたは勾玉を何に使うというの……!?私には使い道があるのよ!! 」
「母さんの形見だ!触れるんじゃねぇ」

手裏剣で琳を攻撃する冬生と、それをかわす琳。
小さな小屋の中で二人の強者が激しく行き交う。



ザク_______

不快になるような嫌な音が、響いた。
足から崩れ落ちたのは、琳。
冬生の手裏剣が琳の腰に刺さっている。

赤い液体が、じわじわとにじみ出る。
琳は痛みに耐えるように腰を押さえると、冬生をにらむ。
しかし、冬生は余裕の表情。不敵な笑みを浮かべる。

「さあ、勾玉はどこ?」

冬生が琳の胸ぐらをつかみ、壁に強く押し付ける。
すると、早速見つけたようだ。冬生の口に笑みがこぼれる。

琳の首にかかった紐。
冬生は見つけたその紐を無理矢理引きちぎろうと手に力を込めた。


冬生の腕がだらりと垂れ下がる。
琳は、胸ぐらを掴まれだらしない着物を整え、にやりと笑った。
自由な手を使い、得意の腕力で冬生の後頭部をなぐったのだ。
そのまま冬生は気を失い、床に倒れ込んだ。


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どうしようこの小説コメディ・ライトじゃない気がする




Re: 飛鳥予知夢 ( No.30 )
日時: 2015/01/21 17:43
名前: 刹那 (元 memory) (ID: sp6Br4Ue)


こんにちは!元 memoryの刹那です。

最近忙しくて、なかなか更新できませんでした(>_<)
こんなんでも、一応部活とか勉強とかしてるもので。


本題へ入りますが、もうすぐ実力テストと期末テストがあるので、少しの間更新を停止したいと思います。

春休みくらいにはまた更新再開しようと思っております。

この小説読んでくれてる人いないと思うからこのお知らせ全然意味ないけどね……(T-T)

以上、刹那でした!