コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 五つ子の家 ( No.1 )
- 日時: 2014/02/28 16:21
- 名前: あい ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)
「うめ!ちょっと来て〜!」
あたし、漆沢くるみです。
小学、えっと五年生!!
五つ子の 一番上の姉なのです。
「へーい!!」
小梅が、バタバタと廊下を走ってやってきた。
「くるちゃん、どうしたの?」
「あと早くランドセル背負って 玄関集合って 皆に言っておいて」
「了解!あ、ゆうきが気分悪いって言ってた!」
今のは、五つ子の下から二番目の、こうめ。皆 うめって呼んでるんだけど、本人は大のお気に入りの名前らしいの。
「えー!わかった 部屋見に行ってみる」
あたしは頷いた。
ちなみに両親は共働きで、「たまーに」ご飯を作り置きしてくれるぐらいで、ほとんど、あたしたち五人がいろいろやっているんだ。
とりあいず優希の部屋に向かう。
「ゆうき?どうしたの〜?」
入るよーとノックして いいよ と返事がきたので入ってみると
「俺・・休むわ」
と 疲れ切ったような顔をして 優希が言った
「は?どうしたの?」
紙きれと顔を合わせては ため息をついた
「あ、くるみ。こいつ朝から 今日の学校の給食が おしるこだってだけで、仮病使ってるだけだって」
と、後ろから、上から三番目の長男、翔太が入ってきた。
「おい!しょうた!!何ほんとのこと言ってんだよ!!」
「あははー!ほんとって自分で認めてやがる」
翔太が 嫌味に笑う
「ああ、そういうこと。」
あたしは、はははと笑って 優希に言った
「そんなもん 減らせばいいわ!!」
優希は、こくこく頷いて、そばにあったランドセルを背負って 玄関に走っていった
優希は五つ子の末っ子。
「ほら しょうたもいこ」
「うん」
ランドセルを背負って翔太も後ろからついてきた。
——
ただ、この家
ただただでかい。
玄関から子供部屋って 結構な距離があって。
「くる、全員集合したよ」
玄関にいくと、しっかり者の、次女の柚香が居た
「ゆず、ナイスだね!」
小梅もにっこり笑った。
「じゃあ 行こう!」
(六時二分 きょうもいつも通り出発)
そばの公園の時計を見て、あたしは頷いた
——
五人で登校していると、声をかけられた
「ゆずか おはよう!」
(…あたし くるみ…なんだけど)
「あ、ゆずかはこっち!あたしはくるみ。」
こういうこともしばしばある。
でも、あたしは小梅とは似てない。
くるみ&ゆずか&翔太は似てる
小梅&優希は似てる
「くるみー!」
今度は あたしの知ってる顔だ
「だーれだ!」
目をふさがれ
「えっ!」
でも 誰かわかる 声で。
「ルリ!」
スグにあてた
「そうだよー!おっはよ〜」
大親友のルリ。
「だーれだ!」
そしてまたもう一人に目をふさがれた
でも 誰かわかる 手が冷たいから!
「塔花でしょ?」
こっちも大親友、とうか。
「そうだよー!」
あたしたちは 三人でニッコリ笑った。