コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 放課後2時間目 新たな友人たち ( No.4 )
- 日時: 2014/03/05 01:06
- 名前: バーミンガム・プディング (ID: r40/B5y7)
その日の授業が終わり、壮吉は
「放課後友人倶楽部」への入部届けを書いていた。
「おい、それって入部届けだろ
どこの部活に入るんだ?」
昌弘がわかば(日本製のタバコ)を吸いながら
壮吉に話しかける。
「お前、放課後友人倶楽部なんて入部するのか?」
昌弘が意外そうな表情を見せた。
「なんだよおっさん、文句あるのか?」
「いいや、いいんじゃないか
お前みたいな友達のいない奴にはぴったりさ」
「うわっ、その言い方腹立つ!」
「ハハハ、冗談だ」
昌弘が大笑いする。
入部届けを持って壮吉は倶楽部の部室がある
北校舎の三階まで歩いていた。
「失礼しまーす」
壮吉が部室の戸を開けると、
幸雄がふかふかのソファに座って出迎えた。
「よく来てくれたな」
部室の中は広々とした中に豪華な部室だった。
ふかふかのソファに大きなカラーテレビ、
大きなステレオに冷蔵庫、首だけの鹿の剥製に
大きな本棚などが並んでおり、
そこはまるで大富豪の家そのものだった。
「すごいな、これ全部お前が用意したのか?」
「当たり前だろ、これも部長の責任さ」
ここの部長である幸雄が自慢げに答えた。
「なぁ、このツイスターゲームって何だ?」
壮吉が幸雄に尋ねる。
「それは女の子とやらないとつまらないぞ」
幸雄が即答した。
こんな会話をしていると、部室の扉が開いて
一人の女の子が入ってきた。
「久しぶりだな、絹恵ちゃん」
幸雄が女の子に手を振る。
「紹介するよ、この倶楽部の副部長にして
調理部の二年生、赤塚絹恵ちゃんだ」
幸雄が紹介すると、絹恵は壮吉に頭を下げた。
「赤塚絹恵です、昨日20歳になりました
よろしくお願いします」
「よ、よろしく」
女の子とあまり話をしたことの無い壮吉は
顔を真っ赤にしている。
赤塚絹恵(CV:堀江結衣さん)がこの部活の
副部長である。
「新入りの長谷部壮吉です、よろしくお願いいたします」
壮吉が必死に頭を下げる。
「そんな固い挨拶いらないよ、
だって私達は友達じゃない」
絹恵が笑った。
「他のみんなもそろそろ来ると思うからさ、
みんなでテレビでも見ようぜ」
幸雄がテレビのスイッチを入れる。
その頃、大学の学長室ではこの大学の学長である
田宮清志、50歳(CV:大塚芳忠さん)が
一人の女子生徒と話をしていた。
「それで、今日も行くのかね?」
「はい、この学校の風紀を乱す奴らに
正義の鉄槌を下してみせます」
少し強気なこの女に学長が二千円を手渡した。
「これからもがんばってくれよ」