コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 放課後2時間目 新たな友人たち ( No.5 )
- 日時: 2014/03/06 01:20
- 名前: バーミンガム・プディング (ID: r40/B5y7)
しばらくすると、一人の男が
部室に挨拶もせずに入ってくると、
部室の奥のベンチに座って
鞄から漫画を取り出して読み始めた。
壮吉が男に近寄り、自己紹介をした。
「はじめまして、オレは」
「うるせぇ」
男は一言だけ言い放つと、あっち行けの
ジェスチャーをする。
よく見ると、男が読んでいるのはかわいらしい絵柄の
少女漫画だった。
「うわっ、気持ち悪い……
それに、なんか嫌だなこの人……」
そう思った壮吉はそっと席を離れた。
「ごめんね、なんかとっつきにくい人だったでしょ」
ソファに戻った壮吉に絹恵が苦笑いしながら言った。
「彼は加藤健二君、この学校の美術部二年生だよ」
加藤健二20歳(CV:杉田智和さん)は
将来の夢は漫画家だという。
「なぁ幸雄、あいつもうちの部員か?」
壮吉が小声で幸雄に問いかける。
「一応入部届けも出されているんだけどさ、
オレは正直あまり関わっていないんだ、
ほら、何かほっといてくれってオーラ出てるじゃん」
確かに、健二にはそのようなオーラが
ゴゴゴゴという音を立てながら出ていた。
すると、また一人のかわいらしい女の子が入ってきた。
「ヤッホー、みんな元気?」
「千恵子ちゃん、久しぶりだね」
幸雄と絹江が挨拶をした。
「彼女は奥村千恵子ちゃん、ここの服飾部二年生だよ」
奥村千恵子(CV:喜多村英梨さん)が絹恵に話しかける。
「絹恵、今日のそのカルダン・ルック(60年代に流行した
女性用ブランド)似合ってるよ、
かわいい」
「ありがとう、千恵子ちゃん」
「あぁそうだ、君が新しく入った壮吉君だっけ?
幸雄君から聞いたよ、友達がいないんだって?」
「は、はい……」
千恵子が壮吉の服装を見渡す。
「今日の服装はvan(男性用アパレルブランド)の
アイビーでしょ、そしてその髪はMG5(男性用整髪料)で
スカッと決めてるね、いいと思う」
千恵子が壮吉の服装を褒めてくれた。
少し壮吉は嬉しく思った。
すると、再び部室のドアが開く。
「みんな、久しぶりだね」
白人の女の子が入ってきた。
肩まで伸びた美しい金髪に青い瞳の
ファッションモデルのような女の子だ。
「はじめまして、国際部二年生のキャロル・バーキンです」
キャロル・バーキン(CV:花澤香菜さん)が壮吉に
自己紹介をした。
「私はイングランドのニューキャッスル出身だよ、
あなたは神奈川県出身だよね、長谷部壮吉君」
「あれっ、君とは初対面だよね」
壮吉が目を丸くした。
「長谷部壮吉君、1949年7月11日神奈川県出身、
アミティエ大学工業部二年生、将来の夢は発明家、
得意科目は現代文、苦手科目は数学と物理、
好きな食べ物はワルシャワのカレーライスとハンバーグ、
嫌いな食べ物はグリーンピースとしいたけ、
趣味は釣りと発明、妄想
好きな野球チームは東京タイタンズだよね?」
キャロルはさらっとこれらの状況を言い放った。
「すごい、全部当たってる……」
呆然とする壮吉に絹恵が話す。
「キャロルは魔法少女なんだよ、
色々な魔法を使えるんだって」
「マジかよ、すげー」
壮吉が興奮している。