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Re: ☆中学生☆ *・** 〜恋物語〜**・*【参照100です!】 ( No.42 )
日時: 2014/05/14 07:40
名前: ラビット (ID: VmcrDO2v)

ー続きー


キーンコーンカーンコーン

学校の鐘が鳴る。


早川美優。

大変な事になりました。

百合香がカイトの事を好き?

いやいやいや、まさかね。

でも好きじゃなかったらあんな質問しないよね!?

もし本当に好きだったら?

カイトが私の事を好きだという事を知ってしまったら?

百合香を傷つけてしまうっ…

一体どうすればいいの!?

その時、後ろから百合香の声が聞こえた。

「美優ちゃんおはよー!」

ビクッ!

あまりもの突然に心臓がバクバクする。

「お、おはようー」

百合香に笑いかけるが、顔が引きつる。

「ー?どうしたの?」

百合香が不思議そうに美優を見た。

ヤバイ!このままじゃバレる!

やっぱり言うべき!?

でもそんなの言えるわけないじゃんっ!!

「ご、ごめんっ!朝練あるから!!」

そう言うと、百合香から逃げるように走っていった。
ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆

「はぁー」

パコーンパコーン

テニスのラケットでうつ球が体育館全体に響きわたる。

あーもう、どうしようっ!

百合香に言えないよ!

このままウソをつくべき?

1人で悩んでいると、1年の後輩が美優にしゃべりかけた。

「美優先輩!どうしたんですか?」

「青色悪いですよー」

この子達は私の後輩。最近仲良くなって部活帰りにもよく一緒にいる。

「もしかして恋!?」

「っ!!!!」

い、いきなりなに!?

顔がカアァァっ!と赤くなる。

「やっぱり〜顔赤くなってる〜」

「美優先輩わっかりやす〜い!」

1年ったら、笑いながら面白そうに言う。

笑える問題じゃないんだからっ!

「けどカイト先輩に告られるなんて少し焼いちゃうなー」

少し残念そうに言う。

「な、何でわかるの!?」

思わず声に出てしまう。

「え?知らないんですか?カイト先輩が美優先輩に告ったっていうウワサ、うちのクラスに広まってますよー」

な、な、何でーー!?

「カイト先輩、かっこいいもんね〜」

皆でうっとりしながら言う。

「んで、美優先輩!返事したんですか!?」

1年がドドドッと美優の方に近よった。

「そ、それはー…そのー……」

ごまかすように目を宙に浮かばせる。

「まさか言ってないだなんて言わないで下さいよね!」

「そうですよ!あんなかっこいい人に告られるなんてめったにないですよ!」

うぅーー…1年に叱られるなんて情けない!

けど私の本当の気持ちって何なんだろう…

私がカイトの事を好きだなんてありえない。

でもカイトに会うたび心臓がドキドキして顔だって赤くなる。

私、カイトの事、好きなのかな…?

「コラーっ!!そこ!しゃべらないっ!!」

3年の先輩が火山が爆発したのかと思うほどの怒鳴り声が響く。

「は、はいっ!」

さすがのなまいきな1年もそそくさと始めた。