コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 新生活~沙羅side~ ( No.1 )
- 日時: 2014/03/16 17:18
- 名前: チーブイ (ID: xDap4eTO)
「ここが私の新しい部屋……」
どうしよ……どうしよどうしよどうしよ!
素敵すぎでしょ!
私・賀神沙羅はこの度感激により言葉を失いました。
なんちゃって。
でもそのくらい凄いよー!
モフモフのカーペット、真っ白な机、そして何よりも天蓋付きのカワイイベッド!
窓を開けると……一面緑の綺麗な庭!
ちょっと落ち着かないけど、まぁ良いや。
さっさと部屋を片付けて買い物行こーっと。
えーっと……牛乳、卵、ジュースにお菓子も!
あっ、トイレットペーパーとティッシュ忘れてた。
うぅ……買いすぎた……。
「重ーい……」
「あの……大丈夫?」
「えっ?」
後ろを振り返るとすっごいイケメン!
でも誰だろ?
「すみません。どなたですか?」
「あっごめんごめん。君って中里高の転入生でしょ?」
「えっ?!何で知ってるんですか?!」
「俺も中里高の生徒なんだけどさ、女子寮から見知らぬ女子が出てきたから怪しいと思ってつけてきたんだよ」
つ……つけてきた?!
もしかしてヘンタイ?!
「べっ別に見知らぬ女子が出てきたって言っても自分が知らない女子って可能性もあるじゃないですか」
「俺が知らない女子なんていないよ」
「はぁ?あなたフェミニストですか?!」
「もちろん」
ニッコリして言われてもなぁ……。
とにかく話を変えないと……。
「と……ところでどうして私が転入生ってわかったんですか?」
「だって君何から何まで揃えて誰が見たってこれから新生活する人だよ?」
え?そんなに買ってた?
「それで私に何のようですか?」
「プッ……もう忘れちゃったの?」
「え……?」
「荷物を持ってあげようと思って声をかけたんだよ」
そうだっけ?
「まぁとにかく持ってくれるんだったらお願いします」
「OK!」
「じゃあこれ持ってください」
私はそう言って1番重いのを渡した。
「うわっ重っ」
「男なんだから良いじゃないですか」
「もー男使いが荒いなー」
「……」
私はその言葉を無視して、さっさと歩いていった。
「ちょっと待ってよー」
「……」
無視無視。
フェミニストとかマジ有り得ないから。
しばらく歩くと寮に着いた。
「じゃ、ありがと」
私はそれだけ言ってフェミニストの手から荷物を奪い取った。
「え?部屋まで送るよ?」
は?!コイツ何言ってんの?!
「女子寮に男子のアンタが入って良い訳無いじゃない!」
「えー?俺毎晩入ってるけど?」
は……?
「そ……そそそれって……ももももしかして……」
「うん!セックスだよ!」
「キ……キャー!!」
「ど……どうしたの?」
どうしたのじゃないよ!
「このヘンタイ!ケダモノ!近寄るな!」
「そんなに慌てることないよ。あ、もしかして処女だった?」
「な……」
何て事言ってんのよこの男は!
私は後ろを向いて、さっさと部屋へ向かった。
「図星みたいだねー」
遠くでアイツの声が聞こえる。
処女だったらなんだっていうのよ!
ホンットサイテー!
バタン……ハァハァ……。
もー何なのアイツー!
コンコン……
だ……誰?!
もしかして……アイツ?!
出るもんかー!
コンコン、コンコン、コンコン……
もーうるさいよー!
コンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコン……
「しつこい!」
「あ……ゴメン……」
「え……?」
我慢できなくてドアを開けると、そこにいたのはすっごい美少女!
「こ……こちらこそすみません!早とちりしちゃって……」
「そうだったんだ。あ!ところでさっきすっごい慌ててたみたいだったけど、何かあったの?」
「実は……ヘンタイにセクハラされて……」
「え?!セクハラ?!それってもしかして、さ……触られたの……?」
あ、何か勘違いしてる……。
「いや、触られてはないんですけど……何ていうか……言葉のセクハラ?」
「あぁ……それって小林稜でしょ?」
アイツの名前小林稜っていうんだ。
「そういえばアイツ夜な夜なセ……」
「言わなくて大丈夫!わかってるから……」
「ありがとうございます……。それで……あなたはアイツとはヤらないんですか……?」
「うん……私ああいう奴大っ嫌いなんだよね……」
「わ、私もです!」
「ホント?!この学校の女子、私以外全員小林の虜だから良かったー!」
え……?
「い……今なんて……」
「?この学校の女子、私以外全員小林の虜だから良かっ……」
「嘘ー!」
「ホ……ホント……」
そ……そんなぁ……。
それってアリ……?
「……」
「だ……大丈夫?」
「大丈夫じゃない……」
「じゃ、じゃあとにかく部屋に入ろ?」
「はい……」
もーこんな学校で私上手くやっていけるの?!