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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 白銀の小鳥Form of the love【短編集】 ( No.85 )
- 日時: 2014/11/15 22:27
- 名前: あんず ◆zaJDvpDzf6 (ID: jd737JEz)
《本編》
Episode9 生と死の貴方へ
あら、こんにちは。
すっかり寒くなってきましたね。
風邪はひいていませんか?
無理をすると体に毒なんですよ。
もう少しでここら辺も雪化粧ですね。
では、本日の物語を読みましょうか。
生と死。
全く正反対のようで、
実はすぐ近くにあるのかもしれないこと。
生物は生まれ、死へ歩いていきます。
そんな世界の中の、一人の儚い少女の話。
「生と死の貴方へ」
それでは始まり、始まり。
——‥*※*‥——
星空が輝く下
貴方はただ歩いている
波の色彩に彩られて
貴方は私の前へ行く
それは届きそうで届かない
ちょうど腕が空を切る
もどかしい距離
星空が瞬く下
貴方はただ微笑んでいる
夜の静けさに包まれて
貴方は私を見つめている
それは全て見通しているような
大人びた表情
そう
どこまでも白く儚くて
生きる証のような貴方
なのに
脆く弱くただ美しくて
死の淵にいるような貴方
ねえ
今も貴方はすぐ側で
だけど私が届かない所で
生と死に隣り合っている
何故だろう
貴方はそんなにも美しいのに
いつも不安定で
誰かが貴方を押せば
すぐに死へと歩きそうで
私は時々怖くなる
貴方は今日もこの星の下
生と死の間を歩いて行く
不安定で儚く美しく
貴方は今日も微笑んでいる
いつかその命が
さながら光のように消えるまで。
——‥*※*‥——
「人生は一歩一歩、
死に向かっている。」
私達は生まれ、死んでいきます。
生きることは、いつか死ぬこと。
死ぬことは、生きた証。
生と死。
2つは案外、すぐ側にあるのかもしれません。
ふとした事で人は傷つき、
嘆き苦しみ、死んでいく。
死の先は何処なのでしょう。
きっと、それは誰にもわかりません。
それでは、今回はここまで。
また次回、お会いしましょう。
《引用:コユネイル》
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