コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 雑談しようぜ(^ω^ )[[ Ⅰ ]] ( No.10 )
- 日時: 2014/03/20 23:33
- 名前: いい人、悪い人α ◆a1TO9CCyZ6 (ID: 492uL0E4)
第二章 〜紫電のURL〜
ツーーーー、ツーーーー
スカイプの着信音だ。
少し心が傷ついている時にこの音を聞くと、なんていうか少し心にくる。よくわからないが、そういう音なのだろう。俺的に。
俺はいつものことながら拒否ボタンを押した。
このスカイプのメンバーとは長い付き合いだ。ただ、通話に参加したことは一度もない。ミュートでみんなの通話を聞くことはあるが。
俺は基本チャットでしか話したことがない。というのも、俺がコミュ障ということに原因がある。おれは高校でいじめられ、不登校になった時の反動でコミュ障、そして基本は人間不信という体質になってしまった。
そして自分のことも嫌いだ。俺の声がみんなに聞かれるとおもうと寒気が止まらない。喋ったとしても俺がいつもチャットで話しているように話せないのはわかってる。
桜:やっぱりたなかさん出ないですねーw
チャットがきた。おれは「うん」となんの変哲もない適当な返事を返す。
いつもならもうちょっとひねるけど、どうも長文(?)かいたり「w」を使ったりする気にはなれない。
スカイプを閉じたあともスカイプのメッセージ着信音はくるが、無視した。というより、自分の状態を「取り込み中」にした。
これで着信音はこなくなる。
おれは座っていた場所から動かず、そのままそこで寝転び、体を脱力した。
何もやる気にならない。ふと、横にある握力の装置を手にとった。
5年前からふと筋トレを始めようと思って衝動買いしてしまったものだ。
衝動買いといっても筋トレ自体は続けてる。現にこういう暇なときになんとなく手にとってしまうほど癖になっているのだから。
ほかにも腕立て伏せ用の器具があったりと、筋トレは数少ない俺の趣味になっている。まあ、そこまで本格的じゃないし、普段動かないから並よりすこし筋力が強いくらいだが…
ニャー。という声が頭上から聞こえた。猫のけんいちだ。
どうせ飯が欲しくなったんだろ?おれは少し時間が経ってからヨロヨロと立ち上がった。キャットフードは俺の常にいるパソコン周辺のところより少し離れたところにある。なにしろパソコンの横に置いておくとくさくなるから…。
おれはキャットフードの位置までゆっくり歩いて行き、棚から取り出しけんいちにあげた。
猫特有(?)な若干生意気な顔のまままだ足りない。というようなオーラを醸し出してきたが、俺はもうパソコンの前で寝転がっていたし、もうめんどくさいのであげるのはやめた。
少したったらけんいちはでていった。
夜7時、6時に帰ってきたカーチャンが無言でおでの部屋の前に飯をおいて行ってくれた。
おれはここの中で「ありがとう。」といったが毎回毎回、どうしても声に出すことはできない。
おれは部屋の前におかれた飯を部屋の中に運び入れ、食った。うまかった。
ハァ、本当、何もやる気がおきない。俺は何のために生きているんだろう?
そのひは8時に寝た。