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Re: 俺の恋敵は憎たらしい式神だった【新】 ( No.35 )
日時: 2015/01/21 21:53
名前: 美奈 (ID: WEFYk.MN)

第2章 10月

第19話
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京汰は、いよいよテスト当日を迎えた。僕はまだ、主人、勝によって生み出されてまだ一ヶ月しか経っていない。だから、彼に勉強を教えてあげたりすることはできなかった。僕が過ごした時間では、彼の底辺レベルの学力すら救えなかったってこと……あ、言いすぎちゃったかな。
とにかく、テストは自分との戦い。テスト中、僕は隠形して京汰の席の横にいて、彼を応援し続けた。これは京汰の1番嫌いな数学のテスト中に僕が送ってあげたエールだ。

〈がーんばれ、きょーたくんっ〉

(…ああ)

〈今までやって来たことを信じて、想いを紙にぶつけるんだぞ京汰!!〉

(…あー、わかってます)

〈今やらなくていつやるの?!〉

(そーゆーお決まりのネタやめろ)

〈ほら、諦めないで!時間あるからまだ!〉

(…邪魔すんな阿呆)

〈ほれほれ、君の愛しの華音ちゃんの為にっ!精を出すんだっ〉

(……!!)

ちなみにここから、何故だか分からず不思議だけど、僕が何を伝えても京汰は応答してくれなくなった。
なんて酷い少年!!