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Re: 俺の恋敵は憎たらしい式神だった 【参照1000!】 ( No.77 )
日時: 2016/02/15 17:46
名前: 美奈 (ID: 9ihy0/Vy)

第36話
色々な意味で俺の人生を変えた、中間テストの成績表と平均点表の張り出された翌日。
降りしきる雨の中、俺は恐らく、憔悴しきった顔で登校したのだと思う。クラスメイト達は気味の悪そうな顔をして、おはよう、も言わずに申し訳程度に片手を上げただけだった。
おぉ、マジか...声もかけてくれねぇのか...。

昨日、悠馬に極限まで罵倒されて、俺は相当精神が弱っていた。だってまだセンチメンタルな思春期まっただ中の高校生だぜ?俺はこう見えて、ガラスのハートの持ち主なんだ。悠馬のナイフは鋭かった。...まぁ、自業自得なんだけどな。
本気で、スクールカウンセラーに相談したいと思った。でも、なんと言えばいい?

ー式神との約束破っちゃって、口論になって...

いくらカウンセラーと言えども、この手の話を信じるだろうか。そもそも陰陽師とか式神とかいうキーワードを知っているのか。それに、一般ピーポーにとって見えないヤツが俺の敵じゃあ、埒あかないと見える。きっと恐らく多分確実に間違いなく、"ファンタスティックな想像力を持つ、ちょっとアブナい生徒"としか認識されないよな...。

俺は教室の席につくなり、この深刻な問題を一人で悶々と考えていた。