コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: オカルト研究部には天使がいるっ!(合作)イラスト有り ( No.24 )
- 日時: 2014/05/02 21:02
- 名前: 夕陽 (ID: p8.Ij.U2)
番外編
過去編〜相川翔太〜
「ねえ、相川君。今日、家に行ってもいい?」
僕はそういってうつむく彼女に優しく言った。
「別にいいけど。宿題、教えてほしいんでしょ?」
その言葉に美穂は顔を輝かせる。
「じゃあ、四時に行くね!」
美穂は楽しそうに帰りの支度をしはじめたのを何気なく目で追う。
そのとき背後から
「おまえら、本当に付き合ってねーの?」
大きな声が聞こえた。野太いわけでもないが、低めの声だ。きっと春輝だろう。
「何でそんな話になるんだ? そういうお前もとっとと莉奈と付き合えよ」
僕は、美穂と春輝の他によくいる親友が四人いる。
莉奈はその中の一人だ。他には明莉・智也・花鈴がいる。
そして、その中でなぜか僕と美穂が付き合っているという噂と、春樹と莉奈が両片思いだという事実がよく話題に上がる。
春輝たちはなぜか分かるけど、僕の方はおかしいと思う。
何度か家に呼んだり行ったりしたことはあるけど、それ以上は何もない。大体家に呼んだり行ったりするときは勉強会みたいなものしかしないし。
「本当に何もないのか?」
「ないに決まってるじゃないか。大体、美穂は僕のこと頭がいい友達しか思ってないだろ」
会話を切り上げ、僕は帰宅した。
* * *
「夢……か」
僕は夢を見ていたようだ。
三年前の、皆と一緒にいれた最後の日だった。
その次の日、あの手紙が来てその後皆はいなくなった。
僕だけは何とか助かったけど、他の皆は助からなかった。
でも、助けてくれていた人が言ってくれた。
「君が皆を助けることが出来る」
って。僕は助ける方法を調べるためにオカルト研究部に入ったんだ。
もし、皆を助けることが出来たら。
美穂と話すことが出来たら。
僕はこう伝えるだろう。
「僕は、君のことが好きでした」
と。
* * *
あとがき
この話は十年後の呪い(新)に関係がある話なので、読まないと分からないところがあったらすいません。
でも、これから本編でも説明する機会があると思うのでそのときまでお待ちください。