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Re: オカルト研究部には天使がいるっ!合作 参照1万感謝! ( No.56 )
日時: 2014/09/16 22:55
名前: 夕陽 (ID: KVjZMmLu)

15話 目覚めた悪魔

「悪魔さん、本当に大丈夫なんでしょうか?」

 美樹は心配そうに翔太に聞く。

「大丈夫だよ、30分たったら勝手に目覚めるらしいし。あと3分くらいで目覚めるよ」

 翔太は笑って言った。

「そうだといいんですが……」

 美樹は心配らしく何度も悪魔を見ている。

「大丈夫だよ! だって部長も言ってるし!」
「そうですよ〜。それにハーブティーに毒はありませんし」
「心配する事ないわよ」
「そう、そう。それより皆ハーブティー飲むか? まだ残っているんだけど」

 そんな美樹を励ますように皆は言葉をかける。

「あ、私のみたい!」
「紗奈も〜」
「僕ももらおうかな」
「私は遠慮しておくわ」
「……僕もいらない」
「私も遠慮しておきます……」
「了解!」

 和輝はそう言って4人分ハーブティーを注ぐ。
 自分も飲むからだろう。

 4人がハーブティーを飲んでいる時悪魔に変化が起こった。

「あれ? 俺なんでここにいるんだ?」

 目を覚ましてきょろきょろしている悪魔に翔太は

「強制契約したんだよ。これで君は僕達の仲間だ」

 と笑った。

「俺はお前らに協力する気なんかない」

 悪魔はそう言ってそっぽ向く。
 その表情は警戒心をあらわにしている。

「だって悪魔も元の世界に帰りたいだろう? 俺達はその世界に行ってみたい。だから一緒に見つけようよ」

 その言葉に悪魔は黙る。
 数秒何かを考えているように目を閉じていたがしばらくして目を開けて翔太を見る。

「別にいいがその代わり条件がある。俺のことはここにいる奴以外誰にも話すな。話した時点で俺はお前らに協力しない」
「それくらいならいいよ。皆もいいよね?」

 皆に同意をとる翔太。
 その言葉に他のオカルト研究部員と天使は

『もちろん』

 と声を合わせて同意した。

—END—