コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: オカルト研究部には天使がいるっ!合作 参照1.5万感謝! ( No.61 )
日時: 2014/11/08 11:42
名前: 夕陽 (ID: jP/CIWxs)

番外編
魔術編〜花谷紗奈〜

「じゃあ私はこれがいいです〜」

 紗奈がさしたのは

——眠くなる催眠術が使える

だった。

「眠くなる催眠術か」

 奈美は納得したように頷く。

「なんでこれにしたの?」

 綾乃は首をかしげて聞いた。

「それは秘密です〜」

 紗奈はいつものようにほんわかした笑みでいう。

「えっとやり方は……額に人差し指を当ててねむくなーれってつぶやけばいいらしいわ」

 藤井先生が本を見て言う。

「なるほど〜。やってみます〜」

 紗奈はそう言って自分の人差し指を額に当てる。

「ねむくな〜れ」

 しばらくすると紗奈は少し眠そうになる。
 そして更に時間がたった後、、テーブルに伏せるようにして寝てしまった。
 しかし……

「あれ? ここどこ?」

 と紗奈が起き上がった。

「な、なんで!?」

 藤井先生は驚いて目を丸くする。

「えっと、藤井先生どうしました?」

 紗奈が困ったように眉を寄せる。
 その顔には先ほどまでのふわふわした笑みはない。

「あ、紗奈ちゃん! 起きたんだね〜」

 嬉しそうに奈美が駆け寄る。

「うん」

 そう言って控えめに笑う。
 はじめはどういうことか理解できなかったオカルト研究部員もここまでのやりとりになんとなく勘付いた。

「もしかして……二重人格?」

 藤井先生が呟く。

「そのようですね」

 翔太はそう言って頷く。

「ちなみにこれ、いつ解けるの?」

 隼人が聞くと

「すぐよ。遅くても一時間で解けるから家に戻った時は大丈夫ね」

 藤井先生がすぐに答える。
 その言葉に奈美はほっとする。

「とりあえずしばらくこのままにしておきましょう。次は樽井君ね!」

 うきうきした様子で藤井先生は告げた。

—To be continued—

あとがき
結構放置してすみません。
次回は本編更新です。