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Re: オカルト研究部には天使がいるっ!合作 参照2万感謝! ( No.69 )
日時: 2015/01/09 18:07
名前: 夕陽 (ID: jP/CIWxs)

20話 新悪魔登場!?

「こんにちはー!」

 突然窓から入ってきたのはピンク色の髪の毛を一房三つ編みにしている二頭身の女の子だった。

「二頭身ってことはこの子がおじいさんが昔呼び出した悪魔?」

 翔太が聞くと

「そうなのだ! 彼女がポフトなのだ!」

 と天使が答えた。続けて

「お久しぶりなのだ!」

 とポフトにも挨拶する。

「お久しぶり! 二人とももちろん元気だったよね?」

 ポフトはさくらんぼ色の唇から八重歯を覗かせて笑った。
 天使や悪魔に明確な性別はないがきっとポフトが人間だったら女の子だろうな、と翔太と綾乃は思った。

「もちろんなのだ!」
「おい、ポフト。先輩には敬語を使えって何度言ったらわかるんだ?」

 嬉しそうな顔の天使とは裏腹に苦々しい表情の悪魔。
 どうやら同じ悪魔とはいえ堅い性格をしている悪魔と見る限り軽そうな性格のポフトとはうまが合わないようだ。

「やっぱりるーは優しいね! ちーがやさしくないのはいつものことか」

 ポフトの口調を聞く限りるーは天使、ちーは悪魔の事を指しているようだ。
 どうやら彼女は天使と悪魔の本名を知っているらしい。

「で、何で私を呼び出したの? るーに来てって言われたから来てあげたんだけど」

 少し高圧的な態度だったが天使は気にも留めず

「少し頼みたいことがあるのだ! 僕と悪魔を元の世界に戻してほしいのだ!」

 と頭を下げる。

「俺からも頼む。いきなりこっちの世界につれてこられて帰れないんだ」

 悪魔も同じように頭を下げる。
 ポフトはその様子を見て人差し指を口に当てて思案する。

「うーん、そうしてあげたいのは山々だけど……。こっちにも事情があるんだよね」

 内容は出来なくて残念と言う感じだが表情は微笑んでいる。

「まあ、あるものを持ってきてくれたらやってあげないこともないかな」

 微笑を妖しげな笑みに変えてポフトが言う。

「あるもの?」

 綾乃はその笑みと言葉に警戒するように聞く。

「うん! るーなら知っているかな。天界のカケラ」

 その言葉に天使は目を大きく見開いた。

「それじゃあ集め終わったら私に連絡よろしくね!」

 ポフトは一つウィンクを残して空に消えていった。