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Re: オカルト研究部には天使がいるっ!(合作)短編投票実施 ( No.7 )
日時: 2014/04/04 21:27
名前: 夕陽 (ID: 4fHAeWMT)

とりあえず、番外編更新!
兄弟編〜堂本兄弟〜

「ねえねえ、一緒にゲームしようよ!」
 とある休日の朝、隼人に祐二が話しかける。
「別にいいけど」
 特に表情を変化させないまま、淡々とゲーム機を受け取る隼人。
「何がいい? アクション系? 頭脳系?」
 楽しそうな表情で二つのカセットを見比べる。
 隼人はその二つをしばらく見比べ、一つの方を指差す。
「頭脳系か。隼人強いもんなあ」
 愚痴りつつも隼人の選んだ方を本体にいれ、電源を入れる。

 このゲームは簡単に言うと上から落ちてくるブロックを上手く組み合わせて消していくものだ。
 そして、画面の一番上まで積みあがったら終わり。
 しかし、途中でチャンスゲームが与えられる。
 チャンスゲームは一人各試合一回使えるようになっており、勝つと自分が選んだブロックの色全部を消せる。
 チャンスゲームは多種多様なジャンルが用意されていてコンピューターで選択される。そのクイズを正解した方が勝ちというルールだ。

「でも、俺これで一回も勝ったことないんだよな〜」
 慣れた手つきでコントローラーを操る。
 隼人はそれを黙って見届けるのがいつものことだ。
「よし、勝負開始だ!」
 祐二はGAME STARTのボタンをクリックする。
 その瞬間、二人の陣地にブロックが落ち始める。
「よし、とりあえず地道にやってくか」
「これはここ、あれはそこ」
 二人の戦法は大きく異なっていた。
 祐二は広く浅くブロックをおくのに対し、隼人は陣地の横幅半分くらいの決まった場所にしかおいていない。
 祐二は色別においてある事から少しずつ地道に消していくんだろう。
 隼人はきっと必殺技狙いだ。
 必殺技はその名のとおりすごい。
 普通消すだけだと、相手に何も変化は起きないが、必殺技で消すと相手にブロックが追加される。
 ただ、その分発生条件が難しいが。
「必殺技、発動!」
「え、いやちょっと待——」
 そして、祐二の陣地に落ちてくるたくさんのブロック。
 祐二はそれの対処に忙しくて途中で黙り作業に没頭する。
 しかし、祐二はミスをしてしまった。
 赤をおく所に青をおいてしまったのだ。
 急いでそこに青をおいて消そうとするが、赤が置く場所がなく、対応が遅れてしまう。
—LOSE—
 自分の画面に移った文字を見て呆然とする祐二。
「なんでいっつも負けるんだよー」
 悔しがっている祐二を尻目に隼人はゲーム機を置く。
 その時だった。祐二の携帯が着信音を鳴らしたのは。
「兄さん、メール」
「いや、それくらい分かっているから」
 祐二はそのメールを見ると
「すまん、隼人。ちょっと仕事が来た」
 そういって普段着から仕事用の服になる。
 祐二は喫茶店“EGG”に勤めている。そして、その店の一番トップ、店長が祐二と同じ位の年の美人らしい。と何度も隼人は聞かされている。
「その店長さん、なずなさんって言うんだけどね、すっごい美人なんだよ」
 ちなみに、そこで働き出して一週間は店長がいかに美しいかをずっと語っていた。
「兄さん、いってらっしゃい」
 店長からのメールがあってからわずか一分もたたないうちに支度を終える祐二に呆れつつ隼人は祐二を送り出した。

—END—

……いったい何を書きたかったのか?