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番外編
未来編〜相川翔太〜

「暇だなあ」

　翔太は大学から近いアパートの部屋で力なく呟いた。
　夏休みは長く、9月くらいまであるのだがもうやることはない。
　最初のうちはレポートをやり、終わった8月中旬にはだらだらして過ごしていたがそれも飽きてしまった。

「そういえば皆どうしているんだろ……」

　翔太は高校の時の部活仲間を思い浮かべる。
　高二、高一の４人はまだオカルト研究部にいるだろうか。
　違う大学に進学していった隼人と綾乃は元気だろうか。
　お互い忙しくて連絡が取れなかったがたまにはとってみようと思い立つ。

　コール音が2回ほどして隼人が電話にでた。

「もしもし。翔太どうしたの？」

　小学生の時まではいかないがそれなりに流暢に言葉をつむいでいることに翔太は安心した。

「暇だったからつい。そっちも休みだろ？」
「ん、まあそうだけど」
「綾乃は元気にしてるか？」

　隼人と同じ大学に進学した旧友のことを聞く。
　そこから世間話などの雑談で気がつけば3時間過ぎていた。

「あ、綾乃がきたから切るね」

　電話から「隼人！　料理作りすぎたからあげる！」という去年と同じしっかり者の声が聞こえてきた。
　きっと料理のおすそ分けだろう。

「そっか。了解」

　翔太はそう言って通話を切った。
　またあのメンバーに会いたいと思いながら。

　　　　　＊　　　　　＊　　　　　＊
あとがき
本当に久しぶりです。
ほぼ半年放置してすみません……。
次は本編更新予定です。
出来る限り早く更新できるようがんばります。
冬休み中には更新しようと思います。