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Re: 夢のような未来を実現したいっ! ( No.10 )
日時: 2014/04/15 23:29
名前: みにょ (ID: BoToiGlL)

二章 もう家族だって

日泉一家に、一人、家族が増えた。
正確には、友人が長いお泊まりに来ているようなものだが、それは不思議と、暖かいものだ。
まるでずっと前から家族だったみたいに、優葉は私達家族に馴染む。そのひょっこり出ている耳以外、周りから見ても違和感は無いだろう。
幸せなことに、夏休み中の私と青は、家にいることが多い。コミュニケーション能力が長けているわけでもないし、友達は少ないほうである。故に、遊びに行くなんて、青はまぁ大学生だからよくあるが、私は早々無かった。
「ねえ、優葉ー。」
「ん?」
時刻は午後二時。遅めの昼食を済ませた頃だ。私はタブレット端末(?)をいじる優葉に話かける。耳がピンッと立ち、意識がこちらに向いたのが見て取れた。
「もしかしてさ、タイムマシンとかあるわけ?」
タイムマシン。優葉と出会った日から一週間経っても、それへの興味は無くならない。優葉は過去へ飛んだ時に、ちょっとした事故が起きてボロボロになってあそこに倒れたとか言っていたが、一体どんな事故だよ。
というわけである。