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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 未来へ幸せを〜この夢を終わらせないで〜《参照600感謝!》 ( No.117 )
- 日時: 2014/06/13 23:05
- 名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)
そういうわけで、私は父親を知らない。父親と「つながり」がないし、わからないままだった。
「やっぱり、気づいてたんだね……。」
男性がうつむき、唇を噛んだ。見る限り、悪い人には見えないが、忽那の話曰く、「海外に行ったっきり帰らずに忽那を一人ぼっちにした」張本人なわけである。
しかし、男性が忽那の父親とわかった今なら、今までの忽那の行動に納得がいった。
男性が助けに来てくれたとき、忽那が信じられないようにうつむいたまま焦りをあらわにしていたのも。
男性が伸ばした手を、睨みながらはたいたことも。
男性に抱えられたとき、困惑したように見えたのも。
全ては、忽那と父親の関係で、
それは醜い形であれ「つながり」だったのだ。
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