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Re: 夢のような未来を実現したいっ! ( No.12 )
日時: 2014/04/05 01:12
名前: みにょ (ID: 2CRfeSIt)

「茜。ちょっと買い物行ってくるから、母さんよろしくな。すぐ帰るから。」
青がリビングに顔を覗かす。片手にはエコバックが握られている。
「え。買い物なら、いつも私が行くじゃん。」
買い物担当は私のはずだ。青が行くのは私が手が離せない時や、風邪の時などだけのはず。三時半になった今、私は忙しいわけでも、風邪をひいたわけでもない。むしろ暇なくらいだった。青はあぁ…と、思い出したように口を開く。
「ついでに友達とカラオケ行くから。帰りに買ってくる。」
なるほど。
「わかった。ありがとさん!」
行ってくれるなら、それに越したことはない。青は母さんに似て、体が強いわけじゃないから、万全な時にしっかり運動してもらわないと。大学生にもなってバイト以外動かないんじゃ、体だって鍛えられずによわっていく一方だろう。
「いってきまーす。」
「いってらー。」
見送る私の後ろで、優葉は気をつけてねーと手を振る。
そういえば、彼はいくつなのだろうか。
ぱっと見同い年かそれ以下に見える。だが、実際は先輩だったりしないだろうか。ん?でも、私のほうが二百年も歳上だし、
「茜?」
「う、うわぁぁぁ?!」
あぁ、この間の青に対してといい、今日といい、私は驚きすぎではないだろうか。冷静に、冷静に。
「大丈夫?考えごと?」
原因はあんただよ。とは言えない。
「ううん。ぼーっとしてただけだよ。さ、中入ろう。外暑いや。」
あながち嘘ではないな。ぼーっと考えごとしていたを、すこし略しただけのことだ。あぁ、自分で言っておいて見苦しい。