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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 夢のような未来を実現したいっ! ( No.2 )
- 日時: 2014/04/15 14:24
- 名前: みにょ (ID: .1vW5oTT)
一章 未来から
赤に近い茶髪は、重力に逆らう事なく下へむかう。腰まである髪を結ばないのは、今日が休日だからだ。
夕焼けのように赤い私の瞳は、目の前の少年を睨んだ。
私の名は、日泉 茜(ひいずみ あかね)。小学六年生の普通の少女である。しかし、私はいま自分がおかれている状況を理解していなかった。
遡ること数時間前。
それはとても唐突だった。体の弱い母と、大学生の兄と暮らす私は、よく買い物に行く。母のめんどうを見る事と、買い物、お風呂洗いと洗濯は私の担当だからだ。その他は兄がやってくれるため、大学生にしては中々使える兄だなぁと、私は思っている。
そして今日も、買い物に行った。特におかしなこともない。なぜなら、それが私のいまやるべき事だからだ。
が。
おかしなことは他にあった。
私はいつも通り、家の扉を目指す。我が家はすぐそこだ。この嫌になるほどの夏の暑さからも、逃れられる。そう思った矢先。
傘立ての横から、人の寝息がきこえるではないか。
「ん?」
おかしなことだ。そう。おかしなことが、あった。
傘立ての横には、黒髪の見たところ同い年くらいの少年が眠っていたのである。
そして、話は戻り、現在に至るのだが…。
少年は黒髪の中にしっかりと犬?のような耳をつけていた。
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