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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 夢のような未来を実現したいっ!(4月22日タイトル変えます) ( No.24 )
- 日時: 2014/04/21 20:34
- 名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)
なんで、あんな事を言ったの。
家族だよなんて言ったのは、私だ。他の誰でもない、私なのに。
「もういいよっ…!茜なんか、
大っ嫌いだっ……!」
いやだ。嫌わないで。いかないで。優葉…。
優葉を助けてあげて
ふと、夢の中で話した彼女の言葉が蘇った。
私は、優葉の泣きそうな顔に背を向けて玄関へ向かう。
「あ、茜。遥ちゃんが待って…た……?」
「行ってきますっ。」
青の不思議そうな顔に、不安はさらに募った。
西夏 遥。彼女は昔からの幼馴染だ。明るく元気な性格。ショートカットにした茶髪は、彼女によく似合う。運動神経が良くて、勉強が苦手な可愛らしい遥は私と登下校を共にしていた。
「茜ー!」
そして今日も、例に違わず彼女は笑顔で手を振った。
まるで太陽のような笑顔はいつもなら私のテンションを上げてくれるが、今日は別だ。
優葉のことは、母と兄以外に話してなどいない。だからこそ、この気持ちを打ち明けることは許されないだろう。
「おはよう!ハル!」
遥はおはようと返す。いつも通り。いつも通りの会話。に、なるはずだった。
「…茜、なんか変。大丈夫?」
「…なんでそういうこと言うかなぁ。不謹慎だよ。」
遥の指摘に肩が震える。心配されるほどに、わかりやすいのだろうか。いやいや、ありえない。ポーカーフェイス。平常心。いつも通り。
「大丈夫だよ。」
そんな言葉は、私の中になかったようで。
「大丈夫なわけないよ、馬鹿ぁっ…!!」
今日くらい、ズル休みしよっか。
私の心が、崩れていった。
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