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Re: 未来へ幸せを〜どうかこの夢を終わらせないで〜タイトル変更した ( No.27 )
日時: 2014/04/23 21:28
名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)

世界の色が、淡いオレンジに統一される。
坂の上から覗く夕日が、キラキラ輝いていた。



「ねぇ、茜。」
「…?」
全てを打ち明けた後は、なんだかスッキリした。泣きすぎて痛む目も、どうでも良くなるくらいだ。
そんな中、遥はブランコから立ち上がる。オレンジに染まった世界を見て、大きく伸びをした。遥はずっと聞いてくれたから、疲れてしまっただろう。少し悪い気がするが、そこを気にしないのが親友というやつだと、私は気にしないことにした。
「私は多分、全くと言っていいほど関係ないと思う。子孫がどうなっていても、未来に革命起こしちゃうほど関わらないだろうし。優葉君とも会ったことない。けど、これは確実!」
遥が振り返る。いつもの様に明るい笑顔に、オレンジが染み込む。まるでどっかの青春漫画のヒロインみたいだ。私は思わず見とれた。
「私は茜が、



大好きってこと!」
ちょっとクサイかなぁ?なんて、遥は笑う。ケラケラと笑う彼女の言葉は、ちょっとクサイかもしれなかった。けど、どこか暖かいものだ。漫画で話すキャラクター達のクサイ言葉は、案外現実でも使えるのかもしれない。
「だから、茜。優葉君に聞いてみなよ。茜の話を聞く限り、いい子みたいだし、何か理由があると思うな。優葉君も、苦しんでいるかもしれないよ?」
「…わかった。」
助けられてばかりだ。私は、バカだから。
「ありがとう。ハル。私も大好き!」



優葉を助けてあげて。



今助けるから。待ってて。

茜色に染まった空が、私達を見つめていた。