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Re: 〜未来へ幸せを〜どうかこの夢を終わらせないで ( No.54 )
日時: 2014/04/30 15:12
名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)

「二百年に一度?」
ひょこり、と優葉の耳が動く。今思えば可愛らしい仕草だ。
「そうなんだよねー。お願いって、平和な願いしかダメらしいけど。」
遥から聞いた話を優葉は、興味津々に聞いた。まるで子犬のようだ。風呂上りだから、髪が濡れているのも、子供っぽい。という私も子供だが。
「二百年後って、俺が元々いた時代だよ?」
「あ…確かに。」
今迄気づかなかったが、二百年後は優葉の時代だ。戦争が起きて、大変な日本の時代。
「じゃあ、お願いすれば?」
洗い物をする青が話に加わる。名前の通り、青が好きな青は、空のプリントがされているエプロンを着用していた。その姿はまるで育メンパパのようである。
「お願いって言われてもねぇ。」
実のところ、願いと言われて思いつくのは自分の命の保証だ。しかしそうしたら優葉に失礼なのではないだろうか。彼は私を守るべくやってきてくれたのに、それが頼りなく噂に頼るとは。
「思いつかないなぁ…。」
となれば、特に何もなかった。
が、青はあ…と声をあげてニヤリと笑った。
「何ニヤニヤしてんの。」
あまりにも怪しく見えたため、私は問う。優葉も若干引いていた。
すると青は私に手招きをする。優葉は青の怪しさに呆れ、ドライヤーをしに行ったし、私は仕方なく青の元へと足を運ぶ。ついでにお茶でも飲もう。
「ちょっと耳かせよ。」
青はかがんで耳うちをする。昔はよく秘密基地で誰もいないのにコショコショ話しをした気もするが、久々だ。



二百年後の戦争を止めてほしいってお願いすればいいじゃん。