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Re: 夢のような未来を実現したいっ! ( No.9 )
日時: 2014/04/04 22:59
名前: みにょ (ID: 0.f9MyDB)

私の兄、青は家事全般が得意である。
ある時は朝ごはん、夕飯を作り、
またある時は洗濯物を干し、乾いたものはたたむ。
小学校での家庭科は、全て二重丸だったとも言うではないか。
その原因というか理由というかが、母が体を壊したのが私が生まれてすぐ。父が家を出たのが兄が小学校4年生になった頃だからだろう。
「ちょっと青っ!帰ってるなら、ちゃんと言ってよねっ?!び、びっくりしたじゃないのさ!」
慌てふためく私は、多分説得力など持ち合わせていないだろう。青はぷっと吹き出した。
「久々に泣いたのかよ茜。」
駄目だ。私の繊細な心を、こいつはわかっていない。恥ずかしさで私は、青の頭をはたく。いでっと、昼に何処かの未来人さんからも聞いたことのある声が発せられ、優葉に話された未来についてが思いだされた。
未来で戦争を起こしている私の子孫。
子孫を消すために、私も消さなければならない。

随分理不尽だな、未来というのは。
私は命を狙われながらも、まるでおとぎ話に入りこんだようなワクワクやドキドキを胸な抱いていた。さっきまで、怖くて泣いていたのが嘘のようだ。
「さっきは泣いたよ。けど、もう泣いたりなんかしないから。それに、青こそ、突飛な話聞いて泣かないでよね?」
私は、全てを話すことができた。