コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 短・中編集(スレ100突破感謝!) ( No.102 )
- 日時: 2015/08/17 23:02
- 名前: 夕陽 (ID: WzE/lQPv)
青ずきん〜改良〜
昔ある所に、青ずきんがいました。
空を思わせるような青い髪の毛だったのでそう呼ばれていました。
ある日、お母さんがこういいました。
「青ずきん、このクッキーとジュースおばあちゃんに届けてね」
おばあちゃんは数日前から病気で、大変らしいのです。
「分かった」
と青ずきんは素直に返事をしました。
* * *
村の半分まで来たとき、突然青ずきんのそばを何か黒いものが通りました。
鷹です。
その鷹は青ずきんが持っているかごを見て
「青ずきん、どこ行くの?」
と聞きました。
「おばあちゃんの家よ」
と青ずきんちゃんは素直に言いました。
「じゃあ僕もついてくよ」
と鷲が言いました。
青ずきんは一人で行くより二人で行く方が楽しいと思い、許可しました。
しかし青ずきんは気付いていません。
この鷹は、人間を食べるのが好きな人食い鷹だということを。
* * *
おばあちゃんの家が近くなると、お花畑がありました。
その光景を見て青ずきんは髪の毛と同じ目をキラキラさせました。
そこで鷲が言いました。
「ほら、青ずきんちゃんお花が一杯咲いているよ。おばあちゃんのお土産にどうだい?」
そこで青ずきんちゃんが、
「あら素敵。確かにおばあちゃんのお見舞いにぴったりだわ」
といいました。
その隙に鷲が先回りしておばあちゃんの家に着きました。
家は既に青ずきんから聞いています。
そして裏声で
「青ずきんだよ。開けておくれ」
といいました。
「はいよ」
とおばあちゃんが言いました。
開けたら鷲が飛び出してきて、おばあちゃんを一口で食べてしまいました。
「次は青ずきんだ」
と呟いた声は誰も聞いてません。
数分後、本物の青ずきんが来て、
「青ずきんだよ。おばあちゃん、開けて」
といいました。
「はいよ」
とおばあちゃんに化けた鷲が言いました。
「お前を一口で食べてやる」
といって青ずきんは一瞬で鷹のおなかにおさまってしまいました。
* * *
その一時間後。
狩人が来ました。
おばあちゃんはいつも狩人から物を買っているので来てくれるのです。
狩人はドアが開いているのを不審に思い、中を覗きました。
そこには、寝ている鷲がいるではありませんか!
これは、最近噂の人食い鷹だと、狩人は思いました。
なので狩人は、すぐに鷹のおなかを切り青ずきんとおばあちゃんを救い出しました。
「よかった」
と出て来た青ずきんが言いました。
「よかったね」
とおばあちゃんも言いました。
「鷲のおなかに石を入れろ」
と狩人が言いました。
悪いことをしていた鷹を懲らしめるためです。
無事につめ終わった頃、鷹が目を覚ましました。
鷹は狩人を見て逃げようと思いましたが、石が重くて飛べませんでした。
無事、助かったおばあちゃんは青ずきんの持ってきたクッキーを食べ、ジュースを飲んで元気になりました。
めでたし、めでたし。
* * *
あとがき
結構変わりましたね……。
〜もし今書いたら〜は話自体変わりそうですが……。