コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 短・中編集(スレ100突破感謝!) ( No.103 )
- 日時: 2015/08/24 20:24
- 名前: 夕陽 (ID: WzE/lQPv)
青ずきん〜もし今書いたら〜
『青ずきん』
これは私のあだ名だ。
本名は青山琴(あおやまこと)だから青は苗字から、ずきんのきんはきっと琴を別の読み方にしただけだろう。
……ずは不明だけど。
はっきり言って、意味不明なあだ名だったが周りには浸透しているらしく同学年はもちろん先輩までこの名で呼んでくるから困る。
「青ずきん! お昼食べよ!!」
ほら、こんな風に。
仕方なく振り向くとそこには白玉姫、本名玉井ましろが微笑んでいた。
この子のあだ名の由来は白玉が好きなことと容姿だけはお姫様のように綺麗なことだろう。
性格は元気な感じでギャップがすごい。
「白玉姫、その呼び方やめてよ……」
「いいじゃん! 青ずきんだって私のこと白玉姫って言ってるし?」
病弱そうな雰囲気からは想像できない元気さ。
まあ白玉姫の言うことは最もだけど。
「そういえばね、金魚姫もそろそろ来ると思うよ!」
白玉姫がそういったとき……、
「あ、おはよう〜」
昼ごはんを食べる時間のはずなのに、朝の挨拶をする天然さんが。
この子が金魚姫、本名は姫路葉である。
あだ名の由来は恐らくゆったりした仕草が金魚に似ているからだろう。
「これで童話組全員そろったねっ」
私達はこのあだ名のおかげで“童話組”とまとめて呼ばれているらしい。
確かにそれぞれ童話と似ている名前だけれど……。
「とりあえずご飯食べに行こう! ダッシュだ! 競争だ!」
綺麗な黒い髪が白玉姫の動きに合わせて揺れるのを見届けて、
「じゃあ私たちも行くか」
私と金魚姫はゆっくりと食堂に向かうのであった。
* * *
あとがき
少し短めですが完結です。
イメージとしては“童話と似たあだ名を持つ子たちの学園生活”です。
なんか続きそうですが多分続きません。
キャラ的には好きですが……。