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Re: 短・中編集(参照1600突破感謝!) ( No.109 )
日時: 2016/03/29 10:46
名前: 夕陽 (ID: IhITrV6o)

Disturb his sleep(彼の眠りを妨げる)

「ねーねー、お兄ちゃん。起きて?」

 休みで嬉しい土曜日。
 私は5歳年上のお兄ちゃんを見て言った。
 しかし、お兄ちゃんは起きようとしない。
 困ったなあ。

「ねーえー、おーにーいーちゃーんー」
「ああ、もううるさいな!」

 何度も体を揺するとやっと起きてくれた。
 私はそのことに満足して笑みを浮かべてしまう。
 何? と眠そうな目で問いかけられる。

「別に用事はない!」

 私は胸を張って言う。
 というか起こすことが用事というか。

 最近保育園で流行っている昼寝の時間に他の子を先生に見つからずに起こすというゲーム。
 それをお兄ちゃんでもやってみたかったのだ。
 先生に見つからずってところまで再現できないからスリルも半減だけど。

「だったら起こすなよ……」

 そう言ってまた布団に横になるお兄ちゃん。
 どうやら本当に眠いらしく、すぐに寝息が聞こえてきた。

「お兄ちゃん!」

 私はふとお兄ちゃんのランドセルに目を留めた。
 来年はランドセルをしょって小学校に行くのか……。
 とそこで私は大変なことを思い出す。

「またどうでもいいことで起こすのか」
「ううん、今度は大変なこと気付いた!」
「何だよ?」
「今日、保育園だった!」
「は?」
「今日、保育園行く日だったの」
「え? でも今日は休みだろ?」

 お兄ちゃんがわけが分からないというように首をかしげている。

「だけど、今日保育園でバザーがあるから行くってゆいちゃんと約束してた!」
「そういえば母さんも言ってたな……」
「だから連れてって?」

 保育園まで徒歩5分だと前にママが言っていた。
 大人と子供じゃ速さは違うだろうけど行けない距離ではない。
 ただ、私は道が分からないのだ。

「しょうがないな」

 お兄ちゃんはため息をついて私に背を向けてかがんでくれる。
 よく分からない顔をしていると、

「ほら、お前の足じゃ遅いだろ。おぶってやるから乗れ」

 と命令された。
 気を使ってくれたことが嬉しくて私は満面の笑みでお兄ちゃんの背中に乗った。

     *     *     *

 少し遅れてしまったけど、謝ったらゆいちゃんは許してくれた。
 お兄ちゃんが帰ろうとしたが私は必死で引きとめた。
 そうしないと帰り道分からないし……。

 ゆいちゃんとお兄ちゃんと一緒のバザーはとても楽しかった。
 お金が必要なのは出来なかったけど、昔の遊びコーナーはお金を払わずできたので満喫できた。

「また、来たいね」
「うん!」

 そう言ってゆいちゃんと別れることが惜しくなってしまうほど。

     *     *     *

 帰り道もお兄ちゃんにおぶってもらう。
 一定のリズムで揺れる背中が心地よくて、いつの間にか寝てしまった。

     *     *     *

あとがき
題名は「内容が思いつかない! どうしよう!! あ、そういえば英単語の暗記しなきゃだし、その中で覚えられない英単語使った題名にして内容もそれに沿えばいいじゃん。勉強も出来て題名作れて一石二鳥だ!」という意味不明な思考回路から。
()内は日本語訳です。
ちなみに覚えられなかったのはDisturb。
妨げる、不安にする見たいな感じの意味です←誰も興味ないと思いますが

これは主人公の女の子は5歳、お兄ちゃんは10歳位のイメージです。
保育園ってバザーとかやるのでしょうか……?
小学校はやっていた気がしますが。

しばらくはこのネタで更新して行こうかな……。