コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 短・中編集 ( No.3 )
- 日時: 2014/04/07 21:39
- 名前: 夕陽 (ID: ofW4Vptq)
ボケ役だけしかいない話
「ふう、疲れた」
美香はそう言って近くのソファに倒れこんだ。
「私も〜」
瑠璃はソファの近くで体育座りをして背中を丸める。
「君たちはまだまだ子供だなあ。僕は全然疲れてないよ」
そういいつつもベッドに寝ている。顔もクマが出来ていて疲れているようにしか見えないのだが、疲れてないと言い張る彼女は瑞樹。一人称は僕だが女の子だ。まあ、顔も服も男の子とほとんど変わらないが。
「確かに、私たちも子供だね」
「うん、そうだね〜」
二人はどう考えても自分達より疲れている瑞樹のことをつっこまずに続ける。
「僕みたいに立派な大人になるんだぞ」
余談だが、この3人は中学2年生だ。つまり、皆子供である。
「うん、私も瑞姉みたいな大人になるよ」
「私も〜」
その言葉に瑞樹はうんうんと頷くと美香に問いかけた。
「そういえば、親は今日は仕事か?」
周りに大人がいないのを不審に思ったらしい。
「わからない。でも地球上のどこかにいるよ」
それはそうだろう。死んでいたり、宇宙旅行に行ったりしているなら話は別だが。
「そうか〜」
瑠璃は特に興味なさそうだ。雑誌を読んでいる。
「まあ、それならいいな。いつも美香の家には両親のどちらかはいるから何かあったのかと心配したよ。例えば、研究所が爆発したとか」
「そうかもね」
誰もつっこまないので言うが、美香の両親は研究所に勤めてるわけではない。普通の事務だ。まあ、美香の両親の勤め先の近くに研究所はあるが……。
「そっか。美香のお母さんの作るお菓子は上手いのにな」
残念そうに瑞樹が呟く。
「うん。お母さんのお菓子、すごいよね。イチゴ味のブラウニーが一番好きっ」
作者の知っているブラウニーとは違う気がする。
「僕も好きだぞ。美香のお母さんが作るりんごが好きだ!」
りんごはお菓子ではなく水菓子だと思う。
「私はね〜、桃太郎が好き!」
全く意味が分からない。そして、それは美香のお母さんが作ってはないと思う。
「私も好きだよ! 瑞樹は?」
「僕は鬼が好きだな」
いつから昔話の話になったのだろうか。
「そうか〜。私はね、お兄さんが好きなの〜」
桃太郎にお兄さんという登場人物は出てこないと思う。出てきても村
人Aあたりだと思う。
「私はお姉さん!」
もうこれはボケ役ではなく人の話を聞かない人だ。
その時、家のチャイムがなった。
「ただいまー」
「あ、お姉ちゃんお帰り〜」
どうやら美香のお姉ちゃんのようだ。3人は玄関まで迎えに行く。
「あら、友達来てたんだ」
「うん、みんなで遊んでたんだ!」
普通に会話している二人。
「そう、よかったね」
「うん」
確かに会話は普通だ。会話は。しかし、
「みみお姉ちゃん、その服かっこいい〜」
服装がおかしかった。頭にはうさ耳、服は軍事服で靴は防雪靴だ。夏なのに。しかも外は半そでが多いこの季節に。
「いいなあ〜。私も真似したい〜」
なんかいろいろおかしい。
とにかく、強引に締めくくろう。
ボケ役(人の話を聞かない人や変人)は全員だと大変。
—END—
こんなのですいません……。
あと、リクがあれば書かせてもらうのでもしよければリクエストしてください!
あんまりネタ思いつかないので。